旧CodeGearとエンバカデロの製品統合第1弾
DelphiとC++Builderの最新版をリリース、エンバカデロ
2008/08/26
エンバカデロ・テクノロジーズは8月26日、Windows向け開発ツールの最新バージョン「Delphi 2009」「C++Builder 2009」を発表した。IDE、コンパイラ、フレームワーク、ランタイムのすべてでUnicode対応としたほか、データベース開発機能などを強化した。いずれもWindows Vista/XP/2000/Windows Server 2003、Windows Server 2008での開発と実行をサポートしている。
Delphi 2009、C++Builder 2009ともにエディション構成は同じで、新規購入の場合の価格はProfessional版、Enterprise版、Architect版がそれぞれ9万8000円、24万円、42万円(いずれも税別)。このほかDelphiとC++のバンドル版やバージョンアップ版がある。製品は9月18日から出荷する。
GUIのパーツを組み立てる「VCL」(Visual Component Library)では、新たにMicrosoft Officeスタイルのリボンコントロールをはじめとする新しいWindowsのルック&フィールをサポート。Vista/XPに対応した操作性を実現したアプリケーションの開発が可能という。また、「VLC for the Web」を搭載し、AjaxやSilverlight対応のRIA開発もできる。
データベース関連では「DataSnap」(データスナップ)を搭載。多層データベースアプリケーションアーキテクチャにより、高いスケーラビリティを備えたアプリケーションを、コンポーネント技術によって効率的に開発できるという。データベースは同社の「CodeGear InterBase」や「Blackfish SQL」のほか、Oracle、Microsoft SQL Server、Informix、IBM DB2、SQL Anywhere、Sybase、MySQLなど主要なものに対応している。
言語処理系の新機能として、Delphiではジェネリックスや無名メソッドをサポート。C++では、新しい言語標準「C++0x」をいち早くサポートした。またTechnical Report 1(TR1)、Boostなどに対応している。
最上位エディションのArchitect版にはDelphi、C++Builderともにデータモデリングツールの「ER/Studio Developer Edition」を搭載する。これはもともとエンバカデロ・テクノロジーズの主要製品で、データベース開発ツールと、同社が買収したCodeGearの統合開発環境の統合は、2008年5月にCodeGear買収を発表して以来の目標としていたことだ。今回の製品発表が、その第1弾となる。
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