管理者向けの機能も充実

ヤマハ、ギガビット対応の拠点向けルータ「RTX1200」

2008/08/27

 ヤマハは8月27日、中小企業やSOHO向けのVPNルータの新製品「RTX1200」を発表した。同社が提供する拠点用ルータとしては初めて、ギガビットイーサネットポートを搭載している。

 同社はこれまで、小規模拠点向けのブロードバンドルータとして「RTX1000/1100」を提供してきた。RTX1200はその後継機という位置付けだ。3LAN構成を踏襲しつつ、ギガビットイーサネットを10ポート搭載し、スループットは最大1Gbps。VPNの最大スループットは200Mbpsだ。ギガビットイーサネットに対応し、スループット向上と伝送時間の短縮を図ったことで、音声/映像配信をはじめとするアプリケーションの多様化に対応した。

yamaha01.jpg LANポートをすべてギガビットイーサネット対応とした「RTX1200」

 もう1つの特徴として、従来よりサポートしてきたISDNや広域LAN、ADSLや光ファイバといったブロードバンド回線に加え、ワイヤレス携帯通信をサポートしていることが挙げられる。USB型データ通信カードを組み合わせることで、アドホックに回線を敷設できないテナント、一時的に回線が必要なイベントなどでも、柔軟にインターネットVPN網を構築できる。

 ほかに管理者向けの機能として、ログの記憶容量を強化したほか、電源オフ時に自動的にログを保存する機能、バッチファイルの実行機能などを備えている。microSDスロットにより、設定ファイルやログ、ファームウェアを保存することも可能だ。筐体は一回り大きくなったが、省電力化を図るとともに、背面の突起を工夫し、誤って電源を落とさないような工夫も加えられた。

 価格は12万3900円で、「ギガビットイーサネットを搭載した企業向けルータとしては最低価格」という。「次世代SOHOルータの定番」を目標に、シェア獲得に向けて販売経路を住商情報システムに一本化し、10月下旬に販売を開始する予定だ。

(@IT 高橋睦美)

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