イベント「Meet the “Guru”」開催
オラクルが最新DBへの移行促す、「Oracle8の問題考えて」
2008/09/08
日本オラクルは9月1日、新社屋の「オラクル青山センター」(東京・港区)に本社機能を移転した。この新社屋内には、330人規模のセミナーが開催可能な場が設けられており、同社による技術セミナーなどに利用される。9月3日からは技術セミナー「Oracle Database Days」が開催。その中で、米オラクル開発者によるセッション「Meet the “Guru”」が行われた。
Meet the “Guru”には、データベース製品戦略責任者のマーク・タウンセンド(Mark Townsend)氏をはじめ、Real World Performanceチーム ディレクターのAndrew Holdsworth(アンドリュー・ホールズワース)氏、ストレージエバンジェリスト・ディレクター ジム・ウイリアムズ(Jim Williams)氏、シニア・プリンシパル・プロダクトマネージャ キース・レーカー(Kieth Laker)氏らが登壇し、日本のユーザーと意見交換を行った。
セッションの中でタウンセンド氏は、「Oracle8の開発開始は、Windows 3.1が使われているのと同じ時期だった。いま、Windows 3.1を使い続けたいと思う人がどれほどいるだろうか? Oracle9iも正式サポートが終わり、すでに拡張サポート期間となっている。8を使い続けている方がいるならば、迷わず11gに移行することをお勧めする。サポートのライフサイクルとして、その選択が最も賢明だ」と語った。
また、セミナーに登壇した日本オラクル 常務執行役員 製品戦略統括本部長 三澤智光氏は、「日本ではいまだにOracle8を使っているユーザーが多いが、8を使い続けることで、データ量の増加によるパフォーマンス劣化や、チューニングコストの増加などといった問題を抱えることになる」と指摘した。
その解決策として三澤氏は「8から9iや10g、11gにマイグレーションすることで、さまざまな管理シーンを自動化できる」と説明した。加えて、「8i以降では低価格のハードウェア(x86サーバ)にも対応できるようになっているため、現在は8の時代よりもずっと低価格なシステムでOracle Databaseが利用できる。その恩恵を受けていないユーザーが多数存在する」と述べた。
三澤氏、タウンセンド氏ともに重要視しているのは、Oracle Databaseにつきまとう8時代のイメージを取り払うことだ。タウンセンド氏は、先の発言の後、三澤氏のコメントを受け継ぐように、SQLオプティマイザなどを駆使したアップグレードのシナリオを提示した。
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