T-Mobileから即日出荷開始

Android端末とSDKが正式リリース

2008/09/24

 米T-Mobileは9月23日、Android搭載の3G携帯電話端末「T-Mobile G1」を発表した(発表文)。HSDPA/WCDMAとGSM/GPRS/EDGEに対応する。グーグルが提供するオープンソースのモバイル向けソフトウェアプラットフォームAndroidを搭載するのは世界初。同日グーグルを中心にキャリアや端末メーカーが参加するオープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)は「Android SDK release 1」を発表し、ソースコードをApache Software License v2の下に公開した(発表文)。SDKは約90MBでWindows、Mac OS X(Intel)、Linux(i386)版がある。

android01.jpg T-Mobile G1

 T-Mobile G1は既存のT-Mobile利用者に対してはオンラインで179ドルで即日販売を開始。T-Mobileショップや量販店での店頭販売は10月22日に開始する。ヨーロッパではイギリスで11月上旬に発売するほか、2009年第1四半期にその他の国で販売を開始する。

 台湾HTC製の端末はSIMロックされており、T-Mobile以外では利用できない。9月23日に米ニューヨークで開かれたT-Mobile、グーグル、HTCによる共同記者会見でT-MobileのCTO、コール・ブロードマン(Cole Brodman)氏は、端末の仕入れ価格が179ドル以上であることを認めており、「われわれがG1に最適化したネットワークで利用してほしい」としている。

 T-Mobile G1は3.2インチのハーフVGA(320×480ドット)タッチスクリーンとQWERTYキーボードを搭載する。バッテリ込みで重量は158グラム。プロセッサはQualcomm MSM7201A(528MHz)、ROMが256MB、RAMが192MB。搭載カメラは320万画素。microSDカードスロット搭載。802.11b/gの無線LANやGPS、デジタル方位磁石も利用できる(HTCの製品紹介ページ)。ソフトウェアとしては、Google Chromeと共通のWebKitベースのWebブラウザを搭載するほか、グーグルの各サービスとの連携がスムーズに行えるのが特徴。Gmail、Googleトーク、Googleストリートビュー、YouTubeなどが利用できる。

 データの同期やバックアップのためのデスクトップアプリケーションを提供せず、“クラウドにアクセスするための端末”という特徴を全面に押し出している。以下のデモンストレーション映像の中で、米グーグル モバイルプラットフォーム・プログラムマネージャのエリック・チュー(Eric Chu)氏は、もし端末を壊したり紛失したりしても、新しい端末の初回設定時にグーグルのアカウントとパスワードを入力するだけで、それまで利用していたアドレス帳やカレンダーのデータがそのまま利用できる、としている。

 Androidは端末メーカーだけでなく利用者にも開発プラットフォームを開放している。T-Mobile G1の利用者は、グーグルがホストするアプリケーション流通プラットフォーム「Android Market」にアクセスでき、登録されたアプリケーションをダウンロードできる。Android端末向けに作成したアプリケーションは、自分で端末に転送して実行することもできる。

 米アマゾンが開発したアプリケーションが標準でインストールされている。これを使い、Amazon.comが提供する音楽販売サービスにアクセスできる。DRMフリーのMP3の600万曲を購入できるという(デモ映像は記者発表会のページにある動画の16:00〜23:40にある)。

android03.png 共同記者会見で写真撮影のリクエストに応えるHTC、グーグル、T-Mobileの関係者ら(T-Mobileのサイトから引用)
android04.png 会見にはグーグル創業者の2人も登場。セルゲイ・ブリン氏はAndroid端末向けに自分が初めて書いたソフトウェアは、加速度センサーを利用したもので、端末を空中に投げ出してキャッチするまでの時間を計測するものだといって実際に端末を空中に投げてみせた。ブリン氏は、自分がコンピュータを学んできた環境は、Linuxなどシステムに自由にアクセスできるものだったとし、そうした環境をモバイル・インターネットの世界でも提供したいと語る

(@IT 西村賢)

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