「Oracle WebCenter Suite」提供開始

オラクル、旧BEAのポータル製品を統合

2008/09/24

 米オラクルは9月23日(米国時間)、同社のポータル製品と旧BEAシステムズのポータル製品を統合した「Oracle WebCenter Suite」の提供を開始したと発表した。同日、「Oracle OpenWorld San Francisco 2008」で講演したサーバ技術担当 シニア・バイス・プレジデントのトーマス・クリアン(Thomas Kurian)氏は「中央監視しながらユーザーにすべての情報にアクセスさせる」と話した。

oracle_webcenter01.jpg 米オラクルのサーバ技術担当 シニア・バイス・プレジデントのトーマス・クリアン氏

 統合したのは旧BEAの「Oracle WebLogic Portal 10g Release 3」「BEA AquaLogic User Interaction」。WebCenter Suiteはこの2製品とオラクルが旧来から持つ関連製品で構成し、ポータル機能、Webアプリケーション、ウィジェット、コミュニティ機能、外部サービスとのマッシュアップ機能などを提供する。

 WebCenter Suiteのベースとなるのは、JavaServer Facesのフレームワークである「Oracle WebCenter Framework」。リッチなインターフェイスを備えたWebアプリケーションの開発、展開を実現する。Wikiやブログ、ディスカッションなどの機能をポータルやアプリケーションに組み込むことができる「Oracle WebCenter Services」も用意する。

 また、BEA AquaLogic User Interactionから名称を変更した「Oracle WebCenter Interaction」は、異機種混在環境でのコミュニティ構築を支援する。WebLogic PortalはJCR 1.0に対応し、SOA環境でのコンポジット・アプリケーションの開発、提供を行う。WebCenter Suiteはほかにアプリケーションやサービスをモバイル機器などから利用可能にする「Oracle WebCenter Anywhere」を含む。

(@IT 垣内郁栄)

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