MID端末の日本語入力環境

Atom端末上のMoblinで動くATOKとWnnが展示

2008/09/30

 9月30日に開幕したIT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC」でジャストシステムとオムロンソフトウェアはそれぞれ、日本語入力システムをAtom端末上のMoblin Linuxに移植したソフトウェアをデモンストレーション中だ。

 ジャストシステムは携帯電話向けに予測変換機能を搭載したソフトウェアと、Linux上で提供してきたPC向けをそれぞれMoblin Linux上に移植。MoblinはAtom向け省電力機能などを組み込んだLinuxカーネルに、Ubuntu Mobile Internet Device Editionを載せたMID(Mobile Internet Device)向けのLinuxディストリビューション。「ATOK X3 for Moblin Linux」では、すでに変換だけでなく辞書との連携機能なども実装できている。同社ではAndroidプラットフォーム向けでもATOKの動作検証を始めているという。

 オムロンソフトウェアは組み込み向けで実績の高いWnnシリーズのうち「iWnn」をMoblin上で稼働させるデモンストレーションのほか、画像OCRと翻訳機能を組み合わせた「Mobile OmCR」を展示。英語をはじめとする欧米語、中国語、韓国語の単語をカメラで読み取り翻訳する機能を提供する。すでにNTTドコモの一部端末にも組み込まれているソフトウェアで、Moblin向けにも提供可能とした形だ。ロゴなどデザインされたフォントの読み取りは難しいが、看板やメニューなどを読み取ることができるという。

moblin01.jpg Moblin上でATOKを使った画面例。「EARTH」という入力から辞書連動機能でジーニアス英和辞典を検索、表示している。使用しているのはウィルコムのD4
moblin02.jpg オムロンソフトウェアの「Mobile OmCR」をMoblin上で動かした画面例。ハングルで書かれたメニューから「冷麺(ネンミョン)という文字列を認識、翻訳している

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(@IT 西村賢)

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