ラック当たりで192個の10GbEポートを実現
エクストリーム、ISP向け最上位スイッチを12月出荷へ
2008/10/14
エクストリーム ネットワークスは9月24日、ISP向けメトロ・イーサネット・トランスポート・スイッチのフラッグシップモデル「BlackDiamond 20808」を発表した。10月14日に都内で開いた説明会で代表取締役社長 久保田則夫氏は「昨年はエクストリーム史上最多の新製品を発表し、多忙だった。2008年第4四半期の売上高の45%を新製品が占める」と同社の現状を説明。同社の製品ポートフォリオが広がりつつある中での最上位モデルのリリースであることを強調した。
同社はL2、3それぞれで製品をラインアップする。L2スイッチ製品では、イーサネットに特化することで“バリューエッジ”を訴求。MPLSを用いた従来のソリューションよりもシンプルで、安価に、ISPに求められるさまざまなサービスに対応できるという。データと音声、動画を統合したサービスのトリプル(クアッド)・プレイ、動画ストリーミング、ビジネスE-LAN、モバイルなど個別サービスへの対応が容易。同社が“コンバージドパケットトランスポート”と呼ぶアーキテクチャを用いることで「今までバラバラなネットワークだったものを統合し、個別に存在したサービスをあらゆる加入者に提供できる」(米エクストリーム ネットワークスCMO ポール・フーパー氏)という。
BlackDiamond 20808は競合製品と比較してスケーラビリティにも優れるという。ラインカード当たりの帯域幅は120Gbpsで、8スロットシステムで2Tbpsのスイッチング容量を実現。シャーシ当たり最大64個の10ギガビットイーサネット(GbE)ポート、ラック当たりで192個の10GbEポートという密度を実現している。また、今後は40GbEや100GbEといったラインカードへのアップグレードにも対応していくという。
BlackDiamond 20808は2008年12月出荷予定。価格は1500万円から。米エクストリーム ネットワークスは1996年創業。これまでにグローバル市場全体で総ポート数2000万ポートを販売した実績があるという。
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