画面遷移なしに、より多くの情報を表示

iGoogle、ガジェットの「最大化」をサポート

2008/10/17

 米グーグルは10月16日、ユーザーがカスタマイズ可能な情報収集のためのWebページ「iGoogle」をリニューアルした。これまで配置したガジェットはWebページを3等分したカラム幅となっていたが、最大化ボタンを押すことでiGoogle内で拡大表示することができるようになった。最大化したユーザーインターフェイスは「キャンバス・ビュー」と呼び、対応したウィジェットでは最大化することでより多くの情報を表示できる。

igoogle00.png iGoogleの画面表示例。ニュース、天気、RSSフィード、ゲームなどのガジェットを自由に配置できる
igoogle01.png ガジェットを最大化して、ガジェット表示領域いっぱいにコンテンツを表示できるようになった
igoogle02.png 最大化(キャンバス・ビュー)に対応したウィジェットなら専用のページが表示される

 例えばGmailのガジェットでは、設定によって9件の新着メールのタイトルを表示できるが、それ以上の情報を見るにはGmailのサービスにアクセスする必要があった。キャンバス・ビューで開くことで、Gmailのメールボックス表示がiGoogleに埋め込まれたような状態となる。メッセージ本体もiGoogle上で開くことができ、画面遷移やWebブラウザで別のタブを開く必要がない。

igoogle03.png Gmailではメールボックスのリスト表示や本文閲覧、新規メールの作成などほとんどの作業を画面遷移なしに行えるようになった

 RSSフィードのガジェットをキャンバス・ビュー形式で表示すると、ちょうどGoogleリーダーと同じように表示される。本文がフィードされていない場合は、本文を読むにはこれまで通りオリジナルのWebサイトへジャンプする必要がある。iGoogleの新UI発表に合わせてリリースされたWall Street JournalやNew York Timesのガジェットでは、新たにキャンバス・ビュー形式のページが用意されている。ただし本文はそれぞれのWebサイトで読む必要がある。

 キャンバス・ビューを含む新しいiGoogleは現在米国向け英語版でのみ提供されているが、順次ほかの地域でもバージョンアップを予定しているという。新UIでは、これまで上部に並べて表示されていたタブが、左横に表示されるようになっている。

(@IT 西村賢)

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