OSGi準拠のアプリケーションサーバ
オラクル、WebLogic ServerをFusion Middlewareに統合
2008/11/11
日本オラクルは11月11日、「Oracle WebLogic Server 10g R3」の提供を開始した。BEA買収後初のアプリケーションサーバ製品リリースとなる。Oracle WebLogic Server 10g R3ではWebLogicの持つ高パフォーマンスのJavaアプリケーションサーバ機能がオラクルのミドルウェア製品群「Fusion Middleware」に統合され、価格も同社が他国で販売する価格並みにおさえての出荷となる。
今回のリリースでは、WebLogic Serverの機能自体をOSGi規格に準拠してモジュール化、パッチの適用が容易になるほか、組み込み系の用途にも柔軟に対応できるようにした。また、ADF RichClientによるRich Internet Application(RIA)アプリケーション構築支援機能も標準で提供される。標準でRIA向けのコンポーネントが多数用意されているほか、ロジックの定義から自動でXMLファイルを生成するなど、多くの部分が自動化されている。
Oracle WebLogic Server 10g R3の提供開始にあわせ、よりリアルタイム性が求められるシステム向けに、Oracle WebLogic Server 10g R3 Enterprise Editionに、Oracle Coherence Enterprise Edition、Oracle JRockit Real Time(100ms版)を組み合わせた「Oracle WebLogic Suite」や、Oracle Coherence Grid EditionとOracle JRockit Real Time(1ms)版を組み合わせた「Oracle WebLogic Application Grid」も提供される。
Oracle WebLogic Server 10g R3にはStandard Editionのほか、Enterprise ManagerやテストフレームワークであるOracle Application Testing Suite、データベース層とアプリケーション層を横断的に分析するOracle Diagnostics Pack for Oracle Middlewareが含まれるEnterprise Editionが用意されている。
今後の販売体制について同社常務執行役員 システム事業統括本部長 三澤智光氏は、旧BEA WebLogicの営業組織はFusion Middlewareチームに統合され400人超の営業体制となるとした。オラクルの従来の販売パートナーに加えて、旧WebLocigの販売パートナーとも協業していく予定だとしている。
製品価格は以下の通り。
製品名 | プロセッサライセンス | 10ユーザライセンス |
Oracle WebLogic Server Standard Edition | 108万7000円〜 | 21万7000円〜 |
Oracle WebLogic Server Enterprise Edition | 271万7400円〜 | 54万3000円〜 |
Oracle WebLogic Suite | 489万1300円〜 | 97万8000円〜 |
Oracle WebLogic Application Grid | 543万4800円〜 | 108万7000円〜 |
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