トラストコンベクションがサービス開始

「下請けはきつい!」も見える化、新発想のToDo管理

2008/11/17

 システム開発やチームマネジメントのコンサルティングを行うトラストコンベクションは11月14日、タスク管理ツール「echo」(エコー)を正式リリースした。WindowsとMac OS Xで利用できるAdobe AIRで実装した専用クライアントと、ユーザー登録したオンラインサービスを組み合わせて利用する。利用は無料。

 システム開発など大きなプロジェクトは、小さく分割して“タスクセル”と呼ぶ単位で扱う。このタスクセルをサッカーチームがボールをパスしあうようにチームメンバーの間でやり取りするのがechoの特徴。タスクセルには「準備」「実行」「確認」の3つのステータスがある。タスクセル自体が色分けして表示されるほか、メンバー間で授受の際にコメントを付けて投げ返すことができ、タスクの依頼状況、遅延状況、依頼側・受注者の感情を視覚的に確認できるという。また、タスク終了時には相互評価のポイントを送ることで、謝意を伝えることもできる。プロジェクト完了時には、やりがいや締め切り達成度などを元にプロジェクトの結果を定量的に評価して、チーム全体で共有する“エンディング”も用意する。

 タスクセルの依存関係をツリー状に表示したり、自分がやるべき仕事、気に掛けておくべきメンバーのタスクなどをグラフィカルに表示することで、従来のToDo管理ツールにある優先順位や締め切りといった項目による整理よりも柔軟な、全体把握や実行順の決定ができるという。例えば、ツリー全体で下請けに行くほど遅延やメンバーの心配度が高く厳しい状況にある、といったことを可視化できるという。

 echoはシステム開発などを想定して開発したが、用途は限定しておらず、組織的なプロジェクト運営が必要な場面で活用できるという。また今後はプロジェクトの効率性やメンバーの実績を統計的に把握する拡張機能や、セキュリティの確保された環境も用意していく。

echo02.jpg echoの画面例

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(@IT 西村賢)

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