NVIDIAのGPGPU採用スパコン「TSUBAME」で実習
東工大、GPU/CPU混在クラスタ利用のHPC講座を開講
2008/12/02
NVIDIAと東京工業大学は12月2日、NVIDIAの並列処理向け開発環境「NVIDIA CUDA」を含む並列プログラミングの講座を、日本国内としては初めて2008年10月から開講中であると発表した。講座名は「計算数理実践-HPC-」で、受講対象となるのは東工大の主に大学院生。
大規模な並列計算機の上で、並列アプリケーションを自ら研究開発する研究者や学生のために、さまざまな並列プログラミングの言語や技法を伝授する。
東工大は2006年6月に約1万個にのぼるAMDのOpteronベースのプロセッサをクラスタ構成にしたスーパーコンピュータシステム「TSUBAME」を導入。世界のスーパーコンピュータランキングとして知られる“TOP500”に世界7位として登場した。その後も性能向上を重ねてきた。2008年11月にはNVIDIAのGPGPU向け1U製品「Tesla GPU」を170台(GPUボードにして680枚)追加することで性能向上を果たし、再びTOP500の上位にランクインしていた。
講座では、TSUBAME上のTeslaでCUDAを使った並列プログラミングの実践的実習も行うという。東工大では講座開講により、GPUを含む高度な並列計算に関する知識の向上や大規模シミュレーションによる最先端研究の発展が期待される、としている。
CUDAはC言語に並列処理向けの構文を追加したNVIDIA独自の開発環境で、並列性の高いGPUを使って高い計算性能を発揮するアプリケーションを比較的容易に構築できる。
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