Adobe AIR、Silverlightに対抗

JavaFX SDK 1.0正式版をリリース、サン

2008/12/05

 サン・マイクロシステムズは12月4日、RIA構築用プラットフォーム「JavaFX 1.0」の正式版をリリースした。JavaFX 1.0には、JavaFXビデオサポートのほか、「JavaFX Development Environemnt」「JavaFX Production Suite」「JavaFX Desktop」の3つのコンポーネントを含む。コードサンプルやドキュメントも含め、公式サイトからダウンロードできる。

javafx01.png JavaFXの公式サイト(http://www.javafx.com/)

 JavaFX Video Supportはクロスプラットフォームでの動画再生環境を提供するもので、On2テクノロジーズが提供するコーデックをサポートする。On2は同社のFlixビデオエンコーダで、これまでサポートしていたFlash8/9向けや3GPP互換やH.264のモバイル向けに加えてJavaFXビデオに対応した。

 JavaFX Development Environmentはコンパイラとランタイムのほか、グラフィックやマルチメディア、Webサービス、テキスト関連のライブラリを含む。また、統合開発環境のNetBeans 6.5も含まれる。NetBeansだけでなく、Eclipse向けのJavaFXプラグインが含まれる。JavaFXはJavaのランタイムがある環境で活用でき、モバイル端末向けの開発がやりやすいよう、モバイル端末エミュレータも含まれているという。

 JavaFX Production Suiteはデザイナ向けツール。アドビ システムズのPhotoshopやIllustratorからワンクリックでJavaFX向けにデータをコンバートし、JavaFXアプリケーションに取り込める。

 JavaFX DesktopはJava SE 6 Update 10の機能を引き出すためのもので、Javaのプラグイン機能を実現する。これによりWebブラウザ中で稼働するJavaFXアプリケーションを、独立したデスクトップアプリケーションとしてドラッグ&ドロップで取り出すといった操作が可能になる。

 サン・マイクロシステムズは2009年春にはJavaFXのモバイル版も提供予定であるほか、テレビを含む組み込み向けとしても提供していく予定という。

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

Java Agile フォーラム 新着記事

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...