VistaガジェットとWindowsアプリケーション

Windows Liveフォトでクライアントソフト配布へ

2008/12/11

 マイクロソフトはオンラインサービス「Windows Live」の開発ピッチを上げている。12月上旬から提供を開始した新しいWindows Liveは、すでに存在しているメジャーなコンシューマ系Web 2.0サービスのマイクロソフト版を一気にそろえてきた印象もある。これは同社が掲げる「ソフトウェア+サービス」戦略のうち、(コンシューマ系)サービスに該当するものだ。

 ソフトウェア(クライアントアプリケーション)についても、まもなく一部リリースを開始する。同社は12月11日に東京都内で開催した説明会で、Windows Liveフォト向けの専用クライアント「Windows Live フォトギャラリー」をデモンストレーションしてみせた。

live01.jpg Windows Liveホームの画面例
live02.jpg 「Windows Live 知り合い」の画面例。プロフィール情報やアクティビティの更新情報、mixiのマイミクに相当する友人・知人リストが表示されている
live03.jpg つながっている人たちのアクティビティの更新情報が表示される

Friendfeed、Flickr、マイミク……のマイクロソフト版

 Windows Liveは、これまでに提供してきたオンラインストレージサービスの「Windows Live SkyDrive」や、メールサービス「Windows Live Hotmail」などのほかに、12月にいくつかサービスを追加している。改めて整理してみよう。

 サービスの中心にある「Windows Liveホーム」はスタートページだ。FriendfeedやFacebookのような、いわゆる“ライフログ”とグーグルのiGoogleのようなアグリゲーション・ポータルサービスを組み合わせたような機能を提供する。このページを軸にしてWeb2.0的サービスが組み合わされる。

 Windows Liveホームには、天気やニュースのほかに友人・知り合いが最近追加した写真など最新の更新情報(アクティビティ)が表示される。現在対応しているサービスはTwitter、Flickr、TripIt、Yelp、WordPressなど英語圏のサービスのみだが、日本のサービスについても「サービス提供各社と交渉中」(マイクロソフト)だという。例えばFlickrをアクティビティとして追加しておけば、誰かが写真を新たにアップロードしたことがWindows Liveホームを開くだけで分かるようになる。写真にはコメントが簡単に付けられ、例えば旅行の写真であれば、それをきっかけにちょっとしたコミュニケーションが自然発生する仕組みだ。「Windows Live Messenger」としてIMも統合されていて、IMの空きスペースにも更新情報が飛び込んでくる。

 このほか12月に加わった新しいサービスには、プロフィールページが作れる「Windows Live 知り合い」、mixiでいう“マイミク”に相当し、SNS的なソーシャルグラフ(人間のつながり)が扱える「Windows Live つながり」、FlickrやPicasaといったオンライン写真アルバムに相当する「Windows Live フォト」などがある。利用者として最大のニュースはWindows Live フォトとも共通に使える無償のオンラインストレージが5GBから25GBに増量されたことだろう。

 すでにFlickr、Tumblr、Twitter、Friendfeed、iGoogleなどを使っているユーザーであれば、Windows Liveとは、こうしたサービスを一気にマイクロソフトが用意してきたものという説明がしっくりくるかもしれない。

専用クライアント提供で使い勝手を向上

 同社は2008年12月16日からWindows Live フォトのデータにアクセスできるWindows Vista向けガジェットの配布を開始するほか、まもなく専用クライアント「Windows Live フォトギャラリー」もリリース予定という。これらのローカルアプリケーションでは、画像のアップロード・ダウンロード、共有設定の変更などが可能だ。ドラッグ&ドロップも可能で、ローカルアプリケーションならではの洗練されたユーザーインターフェイスが特徴だ。フォトギャラリーには、複数PC間で写真データを同期する機能があるという。

 また同社はモバイル向けのインターフェイスも用意しており、Windows Mobileをはじめとする端末でもオンラインストレージに保存した写真アルバムを閲覧できるという。

live04.jpg Windows Live フォトに対応するWindows Vista向けガジェット。スライドショー機能や、ファイルの一括アップロードなどができる

 マイクロソフトはオープン化戦略の元にAPI公開やSDKの配布、技術情報の開示を積極的に行っており、Windows Live関連の日本語技術情報はWindows Live デベロッパーセンターで入手できる。

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(@IT 西村賢)

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