Macサポート改善、ゲストOSだけ64bitも
ゲストOSでGoogle Earthも、新Virtual Box2.1
2008/12/18
米サン・マイクロシステムズは12月17日、デスクトップ向け仮想化ソフトウェアの最新版「Sun xVM VirtualBox 2.1」をリリースした。ホストOSとしてMac OS Xのサポートが強化され、インテルの仮想化支援技術VT-xに対応したほか、ゲストOSでのOpenGL利用を可能とし、ゲストOSとしてWindowsを使った場合にGoogle Earthなどが高速に動くという。
VirtualBoxは2008年2月にサンが買収した独イノテックの製品で、今回が買収後3度目のメジャーバージョンアップ。Mac OS XやOpenGLサポートの強化のほか、NATエンジン改良によるネットワークパフォーマンスの向上、32bitのホストOS上での64bitのゲストOSのサポート、iSCSIのサポートなどが加わっている。
使い勝手の面でも、WindowsやLinuxではネットワークの設定が簡単になり、手動でゲストOSとホストOSのブリッジ設定をせずに済むようになったという。また、ほかの仮想化ソフトウェアとの互換性を高め、仮想OSのディスクイメージとしてVMwareのvmdkやマイクロソフトのVirtual PCで使われるvhdをサポートしたという。
VirtualBoxは通常のアプリケーション同様のインストール方法で利用できる手軽さが特徴で、Solaris、Mac OS X、Linux、Windows上にインストールできる。ゲストOSはx86アーキテクチャのものならほぼ何でも動くという。既存のOS環境上にターゲットOSをインストールして、開発・テスト環境を整える目的で使えるほか、クライアントPCのOSマイグレーションに使うなどの利用方法がある。
サンはVirtualBoxをGPLv2のオープンソースとして公開しているが、1ユーザー当たり年額30ドルのエンタープライズ向けサブスクリプションサービスやOEM向けライセンスも提供している。国内向けでも、法人向けとして24時間サポートが付属する年額4176円のサブスクリプションサービスを提供している。
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