Ubuntu、アンドロイド、IT業界

@ITニュース、2008年検索キーワードランキング

2008/12/24

 どのようなキーワードで検索されて@ITのニュース記事は読まれているのか―@ITNewsInsightの2008年検索キーワードランキングをまとめたところ「Ubuntu」がトップになった。最新技術やサービスがランクインし、業界の流れを反映しているといえるだろう。読者はこのランキングをどう読み解くだろうか?(下記は20位までのランキング、各キーワードは@IT内の検索結果にリンクしている)

@ITNewsInsight 2008年 検索キーワード
1位
 Ubuntu
11位
 GPGPU
2位
 Dropbox
12位
 マッシュアップ
3位
 Windows XP SP3
13位
 ICタグ
4位
 シスアド
14位
 Joost
5位
 knoppix
15位
 Java FX
6位
 アンドロイド(Android)
16位
 BlazeDS
7位
 SkyDrive
17位
 IT業界
8位
 キングソフト
18位
 WILLCOM D4
9位
 WiMAX
19位
 Google App Engine
10位
 iPhone
20位
 Solaris

 トップのUbuntuはオープンソースソフトウェアの隆盛を反映している。ソフトウェアの充実だけでなく、情報の充実も進み、クライアントOSにLinuxを使うという選択は特殊でなくなってきている。今年、売れに売れた格安ミニノートの中にはUbuntuを搭載した機種もあり、クライアント環境でもLinuxは市民権を得つつある。Linux関係ではほかに5位に「knoppix」がランクインした。

 2位の「Dropbox」はローカルのフォルダと同じような感覚で使えるオンラインストレージ。大容量のストレージが無料、または低価格で使うことができる。2008年9月に正式版が一般公開された。Windowsだけでなく、Mac OS X、Linux向けのクライアントソフトウェアがあり、複数の環境で作業を行うユーザーにとって便利なサービスだ。オンライン上のストレージを自らの環境のように使うという意味で、クラウド・コンピューティングとひも付けて考えることもできるだろう。オンラインストレージでは、最大25GBまで無料で利用できる「Windows Live SkyDrive」も7位に入った。

 今年のランキング全体を見て感じるのはモバイル関連キーワードの勢いだ。6位に「アンドロイド」(Android)、9位に「WiMAX」、10位に「iPhone」、18位に「WILLCOM D4」が入っている。グーグルのAndroidは今年発表され、大きな話題となった。米国ではすでに実機が発売され、好評を得ている様子。日本では2009年の登場が期待されていて、すでにコミュニティの活動が盛り上がっているようだ。iPhoneは2008年7月に国内で発売。販売店に長い行列ができるなど、大きな話題となった。@ITでは、iPhoneアプリケーションの開発についての解説記事などが多く読まれた。

 技術やサービスに関連するキーワードが多くを占める中、4位「シスアド」と17位「IT業界」は異色。シスアドは情報処理技術者試験が2009年春から制度変更することを受けて、検索する読者が多かったようだ。特に定番の「初級シスアド」が廃止され、新試験の「ITパスポート試験」が始まることに注目が集まっている。キーワード「IT業界」は、働くエンジニアの現状と今後についての記事が多く読まれた。業績が好調だったIT業界も、2009年は企業のIT投資の減退などで厳しくなることが予測されている。エンジニアの生き方を考える機会が増えそうだ。

(@IT 垣内郁栄)

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