エンタープライズ領域での課題解決に取り組む
Rubyアソシエーションに「運営委員会」、CTCやサンら5社が参加
2009/01/26
Rubyアソシエーションは1月26日、「Rubyアソシエーション運営委員会」を設立した。Rubyアソシエーションの組織力を強化し、エンタープライズ分野において、国産プログラミング言語「Ruby」を安心して使える環境を整備することが目的だ。
Rubyアソシエーションは、Rubyの普及・発展を目指し、Ruby関連のプロジェクトやコミュニティ、ビジネスの関係を強化することを目的とした組織で、Rubyの作者であるまつもとゆきひろ氏が理事長を務めている。また2007年10月からは、Ruby技術者としての技術力を評価するための「Ruby技術者認定試験」を実施している。
新設の運営委員会には、Rubyの開発・利用などに携わっている伊藤忠テクノソリューションズ、サン・マイクロシステムズ、楽天、イーシー・ワン、ネットワーク応用通信研究所の5社が参加。Rubyの開発・保守の支援やアプリケーション・ライブラリなどの開発補助、イベント開催といった活動を通じて、十分な性能の確保や言語使用の安定性、メンテナンス体制など、エンタープライズ領域における課題の解決に取り組んでいく。
また、これまで「Rubyアソシエーション認定システムインテグレータプログラム」として行ってきた、開発会社の認定制度の整備も継続していく。このプログラムは、Rubyを用いてシステム開発を行う企業を対象とした認定プログラムで、「Ruby Association Certified Ruby Programmer」資格保持者が、正社員として5名以上所属していることなどが条件となる。
なお秋には、島根県松江市にて「RubyWorld Conference(仮称)」を2日間にわたって開催し、Ruby関連技術の最新情報や、言語仕様の標準化の動向、先進的な事例などを紹介する予定という。
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