試験期間中は無償、正式サービスは月額4480円、2年縛りなし

モバイルWiMAX、2月末に試験サービス開始

2009/02/03

uq01.jpg UQコミュニケーションズ 代表取締役社長 田中孝司氏

 「これまでの“なんちゃってブロードバンドではない。世界基準のブロードバンドだ」――。2009年2月3日、東京都内で会見を開いたUQコミュニケーションズ 代表取締役社長 田中孝司氏は、こう宣言し、モバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」の具体的内容を明らかにした。2007年12月に総務省から次世代無線通信の免許交付を受けてから約1年。KDDI、インテル、JR東日本、京セラらが共同で2008年3月に設立したUQコミュニケーションズが、いよいよ日本初のモバイルWiMAXサービス開始する。

 正式サービス開始は2009年7月1日。料金体系は「UQ Flat」という1メニューのみで月額利用料4480円。初期費用として2835円がかかるほか、1万2000〜3000円のデバイス購入費などはかかるが、携帯電話などと異なり2年縛りなどはない。PCカード、USB型の通信デバイスは現在、Windows向けのドライバのみ提供するが、今後はMac OS XやLinuxのものも提供予定という。

uq02.jpg サービスの概要
uq03.jpg 通信デバイスはUSBタイプ、ExpressCard/34タイプ、PCカードタイプの3形態、4種を用意。価格は1万2000〜3000円という
uq04.jpg 会見会場という特殊な環境だが、下り16Mbps、上り4Mbps弱の速度が出ている

 2009年2月26日からは5000人の無料モニターを募って試験的にサービスを立ち上げる。サービスエリアは東京23区、横浜市、川崎市。山手線など首都圏の駅構内にも基地局を整備している。また、6月末までには東名阪にエリアを拡大する。正式サービス開始後の2009年の秋からは、モバイルWiMAXのエリア外でのインターネット利用を補完するサービスとして東海道新幹線などで利用できる「UQ Wi-Fi」も無料オプションとして開始する。

 速度は実測で下りが十数Mbps。2つの基地局のちょうど中間の位置では、1Mbps程度まで落ちることがあるほか、ビルの影や基地局密度の低い場所では接続自体が途切れることもあるという。ただ、これまでHSDPAなど3G網で提供されてきたネットワークサービスに比べれば、かなり高速だ。会見でデモンストレーションを行った田中社長は、下りが16Mbps、上りで3Mbps程度の速度が出ることをアピールした。

 2月26日のスタート時点で基地局の数は約600となる見込み。既設のKDDIの基地局などを流用する形で増設したケースがほとんどという。今後正式サービス開始へ向けて基地局数は2倍に増やしていくという。また、今後は海外ローミングや1日単位での使い切り契約サービスの提供なども視野に入れているという。

 ゲーム端末やカメラなどの家電にモバイルWiMAXチップを搭載し、UQコミュニケーションズが提供するネットワークサービスを利用する、いわゆるMVNO事業者との協議も進んでいる。UQコミュニケーションズが提供するネットワークの利用を2月末時点で開始する事業者は17社、個別協議中は75社。エンターテイメント関連、家電関連などの事業者が利用すると見られる。ただ、サービス開始当初は対象エリアは限定的なこともあり、大口と言えるようなMVNO事業者はいないという。田中社長も「今年度中に数十万人の獲得が目標」と、モバイルWiMAX事業の立ち上がりはスロースタートとなりそうだ。

 UQコミュニケーションズのほか、ウィルコムも次世代無線通信サービスの事業者免許交付を受けている。ウィルコムはWILLCOM CORE(次世代PHSまたはXGPとも呼ぶ)と名付けた独自方式で、2009年春にサービス提供を開始予定としている。

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

Master of IP Network フォーラム 新着記事

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

「広告のムダ打ち」はなぜなくならない? アドフラウド以外に考慮すべき3つの視点
「アドフラウド」以外に、広告が届けたい相手にきちんと届くようにするために留意すべき...

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2024年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

SNSアカウントのビジネス貢献を明らかにするための調査サービス テテマーチが提供
フォロワーの属性や状態を明確に把握し、彼らの態度や行動を変容させるためにSNSがどう寄...