空冷式より電力コストを約40%削減

APC、水を引かないデータセンター水冷製品

2009/02/04

 APCジャパンは2月2日、同社のデータセンター用ラック列設置型近接冷却ソリューション「InfraStruXture InRow」シリーズで、ラックまで水を引かずに水冷に近い効果を実現できるオプション製品を販売開始したと発表した。

 水冷は空冷などに比べ、データセンターの冷却に効果があるが、日本では地震に対する恐れから、データセンター内のラックまでの水配管を敬遠するケースが多い。

 こうしたユーザーに向けてAPCが提供するのは「Water-Cooled Condenser for InRow RP DX」というリモートコンデンサユニット。データセンター室外に置くユニットで、InRowシリーズの空冷式製品「InRow RP DX」とともに利用する。IT機器の熱はInRow RP DXから冷媒管を通じてこのコンデンサユニットに送り込み、コンデンサユニットに供給される冷水または冷却水で冷却する。

 新製品のコンデンサユニットを使うと、室外機を組み合わせた一般的なInRow RP DXの利用方法に比べ、約40%の電力コスト削減効果があるという。

apc01.jpg 一般的なInRow RP DXの利用形態
apc02.jpg 新製品のコンデンサユニットを使った場合の利用形態

関連リンク

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:

Server & Storage フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

Xに迫る新興SNS「Threads」と「Bluesky」 勢いがあるのはどっち?
Metaは最近のBluesky人気をけん制するためか、立て続けに機能アップデートを実施している...

もしかして検索順位に関係する? SEO担当者なら知っておきたい「ドメイン」の話
この記事では、SEOの観点から自社Webサイトに適したドメインの選び方を考えます。適切な...

B2Bマーケターの「イマ」――KPI・KGIはどう設定? 他部門への関与度は?
メディックスがITmedia マーケティングと共同で開催したウェビナー「2024年最新調査から...