中国、インドのRuby人口は欧米の2倍
新興市場で輝きを放つRuby
2009/02/10
Evans Dataが最近実施した調査では、中国やインドなどの新興IT諸国では、Ruby言語を使っている開発者の数は、北米や西欧に比べて2倍以上であることが示された。
Evans Dataの「Emerging Markets Development Survey」(閲覧には要登録)によると、中国、インドおよび中南米では、開発者の5人に1人以上が開発業務の一部でRubyを利用している。北米や西欧では、この割合は10%にすぎない。
Evans Dataによると、この調査は400人の開発者を対象としたもので、上記の3つの新興市場地域と東欧では、開発分野において先進諸国よりもRubyの利用に対する関心がはるかに高いことが分かったという。これらの地域では、同言語の将来についても楽観的な見方をしている。Rubyに関する楽観論は特にインドで強かったが、中国と中南米でも同言語の利用が盛んだったと同社は指摘する。
Evans Dataのジョン・アンドリュース社長兼CEOは「全般的に、スクリプティング言語の利用は、先進諸国よりも新興市場諸国の方がずっと盛んだった」と述べている。「これは、新興市場諸国の開発者の方が年齢的にずっと若く、ほかのタイプの開発よりもWeb開発にフォーカスしていることが主な理由だ」
この調査では、回答した開発者の5%は趣味としてソフトウェアを作成しており、10%はプログラマーではないけれども、仕事の一部としてソフトウェアを開発していることも分かった。また、新興市場地域の開発者の70%以上はSOA(サービス指向アーキテクチャ)の開発または導入を計画しており、 26%はSOAのコンポーネントの一部をすでに配備し、残りの開発者は評価あるいは試験運用の段階である。
さらにこの調査によると、全世界で開発ターゲットのプロセッサとして最も多く挙げられたのがIntelのCore 2プロセッサで、新興市場諸国では開発者の半数以上が同プロセッサをターゲットにしていると答えた。この傾向は特に中南米と東欧で強く、60%以上が同プロセッサをターゲットにしている。
(eWEEK Darryl K. Taft)
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