クラウド・ストレージのZumoDriveが正式ベータに

iPhoneでも容量100GB!? 「Supersize Me」がリリース

2009/02/26

 オンラインストレージサービス「ZumoDrive」を開発・提供する米Zecterは2月25日、これまで一部ユーザーにのみ提供していたプライベートベータサービスを、一般ベータサービスに移行したと発表した。これに合わせて、専用のiPhoneアプリ「Supersize Me」と、値下げも発表。100GBのストレージを1カ月当たり29.99ドルだったものが、19.99ドルで利用できるようになった。

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 ZumoDriveは、Windows、Mac OS X、iPhoneに対応したオンラインストレージサービス。利用者は契約した容量のストレージを、透過的にローカルPC(デバイス)のドライブのように扱うことができる。例えば10GB(月額2.99ドル)を契約した場合、これを自分が使うすべてのPCでドライブとしてマウント。データの同期を気にすることなく、すべてのPCから同じフォルダにアクセスできる。各ファイルはローカルのハードディスク上にもキャッシュされるため、ネットワーク接続が切れた状態でも利用できる(参考記事:“すべてクラウド”も間近!? 「ZumoDrive」を使ってみた)。オフライン時に編集したファイルは、ネットワーク接続が確立された時点でZumoDriveのサービス側にも反映される。

 ベータサービス開始に当たって、すでに発表されていた料金体系を改定。1GBは無料、10GBが2.99ドル、50GBが11.99ドル、100GBが19.99ドル、200GBが37.99ドル、500GBが79.99ドルなどと容量が増えるほど割安な設定になった。

 iPhone用クライアントの「Supersize Me」を使うと、8GBや16GBといったiPhoneの容量制限に縛られることなく大容量の音楽データや写真、オフィス文書を扱うことができるようになる。ローカルにキャッシュがない音楽データはストリーム配信されるため、3GやWi-Fiなどネットワーク接続があれば、事実上、iPhoneの容量を大幅に増量できる格好だ。Supersize Meでは、WordやExcel、PowerPointのほか、PDF文書も閲覧できる。Supersize Meは4.99ドルでアップルのApp Storeで配信するが、当面は無料でダウンロードできるという。

 ZectorはiPhone以外にも、AndroidやWindows Mobileなどメジャーなモバイルプラットフォーム向けに専用アプリケーションを年内をめどに提供する予定。

zumo02.png ZumoDriveのiPhoneアプリ「Supersize Me」(画面はプライベートベータサービスで配布してときのもの)

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(@IT 西村賢)

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