プロトコルを修正
マイクロソフト、クラウド用のデータベース機能を拡張へ
2009/03/13
マイクロソフトは3月10日、SQL Data Servicesのユーザーのためにクラウド内のデータベース機能を強化するという計画の詳細を明らかにした。
同社の発表によると、SQL Data Services(SDS)は年内に修正が施され、Tabular Data Stream(TDS)を通じてデータベースアプリケーションに接続できるようになる。TDSはSQL Serverが使用するネットワークプロトコル。マイクロソフトによると、これにより、開発者はT-SQLで開発したコードをクラウドに移行するのが容易になるという。
「これは、顧客のアプリケーションがT-SQLを使ってTDS経由でアクセスするリレーショナルデータモデルを提供するものだ。自社運用型SQL Serverデータベースを現在使っている顧客が慣れ親しんだ開発環境が提供されるので、開発者は既存の知識、スキル、ツール、アプリケーションを活用することができる」とマイクロソフトの広報担当者は説明する。
TDSをサポートするSDSは、今年半ばにコミュニティ技術プレビューという形で最初に発表され、今年下半期に製品として提供される予定だ。
マイクロソフトによると、従来のリレーショナルデータベースの機能(トリガーやストアドプロシージャなど)を、クラウド内でサポートするのが狙いだという。
「T-SQLベースの標準リレーショナルデータモデルへの移行が加速するのに伴い、現在のSOAP(Simple Object Access Protocol)とRESTベースのACE(Authority-Container-Entity)データモデルから移行する予定だ。新しいTDSベースのSDSサービスを導入した時点で、従来のRESTベースのSDSサービスを停止する計画を発表する」とマイクロソフト幹部はブログ記事で述べている。
マイクロソフトによると、RESTベースでSDSリレーショナルデータにアクセスする必要があるユーザーの場合は、ADO.NET Data Servicesを利用してカスタムサービスを作成すればいいという。
マイクロソフトは今月ラスベガスで開催される「MIX 09」カンファレンスにおいて、TDSベースのSDSサービスの技術的詳細を発表する予定だ。
(eWEEK Brian Prince)
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