JSONベースのAPIで各種リソースにアクセス

JavaScriptだけで開発、Palm webOSのSDKが登場

2009/04/02

 米Palmは4月1日、Palm webOS向けの開発環境「Palm Mojo SDK」のアーリーアクセスプログラムを開始した。申請フォームから、開発アプリケーションの種類や目的を同社に送付することで、審査を経てSDKのテストに参加できる。

 webOSは2009年1月に同社が発表したモバイル端末向けのOSで、2009年後半にも第1弾の搭載製品「Palm Pre」が登場予定。マルチタスク処理が可能で、デスクトップ上に複数の“カード”を呼び出すスタイルで複数のアプリケーションを切り替えて使うことができるほか、外部サービスの異なるカレンダーやアドレス帳を一元的に扱う機能などが特徴。

 開発面では、HTML/CSSとJavaScriptだけでアプリケーション開発ができるのが特徴で、MVCモデルに基づいたJavaScriptアプリケーションフレームワーク「Mojo」を利用している。

 webOSの開発で、従来のアプリケーション開発と大きく異なるのは、ネイティブ開発でしかアクセスできなかったシステム関連のリソースや各種デバイスの機能に、JavaScript/JSONベースのメッセージシステムでアクセスできること。各種イベントはDOMに基づくモデルで扱うため、これまでのWebアプリケーション開発と同様の手法で、アプリケーションの開発が行える。

 webOSは、HTML 5のローカルデータベース機能のほか、マルチメディア再生機能も備えており、HTMLとJavaScriptだけでアプリケーションが開発できる。実際、PalmではPalm Preに標準搭載する電話帳やカレンダーといったアプリケーションを、すべてこのフレームワークで開発したという。

 webOSは、フィンランドのベンチャー企業、Movialが開発したオープンソースの「Browser D-Bus Bridge」と似た(もしくはそのものの)ミドルウェアを使っているのではないかと見られる。D-Bus Bridgeは、もともとGNOMEやKDEといったデスクトップ向けに開発されたものでプロセス間通信を実現するメッセージバスだが、MovialではこれをWebKitやGecko(Firefox)といったWebレンダリングエンジンの上に移植。GUIツールキットのバインディングなどを利用することで、JavaScriptを使いながらも、ネイティブアプリケーションと同様に、システムに近いレベルの開発を可能としている。

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(@IT 西村賢)

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