分割再生でメモリの少ない機種でも

YouTubeがケータイに「ほぼ全機種」対応

2009/04/06

youtube01.jpg YouTubeシニアプロダクトマネージャーの徳生裕人氏

 グーグルの日本法人は4月6日、「YouTubeモバイル」で日本の携帯電話端末への対応強化を発表。これまで対応していたNTTドコモやauの一部機種に加えて、ソフトバンクを含めた国内3キャリアの「ほぼすべての」端末で動画が閲覧可能となったという。

 具体的にはNTTドコモの900i以降、703i以降のほぼ全機種、au端末では3GPP2再生に対応する機種、ソフトバンク向けでは3GPP再生に対応するほぼ全機種で視聴が可能となった。YouTubeシニアプロダクトマネージャーの徳生裕人氏によれば、2年以内に発売された機種なら、ほぼ対応しているという。

 従来、端末ごとのメモリ搭載量の違いで、全編が再生できなかったような動画・端末の組み合わせでも、端末に応じて自動的に動画を分割して視聴することができるようになった。もともとYouTubeモバイルはPC版と同一のURLをクリックした場合でも再生がスタートするため、「動画のURLをメールしても、ほぼ確実に再生可能」(徳生氏)としている。

youtube02.jpg 分割再生機能により、メモリの少ない機種でも、ほぼすべての動画が再生可能となったという

 再生可能な端末の幅が広がったことで、「コストゼロで、ほぼすべての携帯に対応できる」(徳生氏)ことがメリットで、携帯ブログやモバイルサイトなどに埋め込んでの利用が手軽になったという。

 YouTubeモバイルは2008年1月にNTTドコモ一部機種向けにサービスを開始。同5月にau一部機種に対応、同7月にアカウント作成に対応するなど、日本の携帯電話端末への対応を強化してきた。ログイン機能があるため、PCと携帯電話でお気に入りを共有する、キーワードを登録しておいて関連動画を携帯電話で見るといった使い方もできるという。グーグルによれば、YouTubeモバイルはサービス開始直後から、トラフィックは15倍に伸びていて、iPhoneなどをのぞくモバイル版へのトラフィックの半分は日本からのものだとしている。

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(@IT 西村賢)

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