自社製トランシーバで低コスト化を実現
「10GbEを1GbEの価格で」、日立電線がボックス型スイッチ
2009/06/01
日立電線は6月1日、10ギガビットイーサネット(GbE)に対応した1Uサイズのボックス型スイッチ「Apresia 13000-X24-PSR」と「Apresia 13100-48X-PSR」を発表した。価格はそれぞれ260万円(税別)、160万円(同)で、8月末に出荷を開始する。
両製品とも「従来の1Gbpsの価格で10Gbpsを提供する」というコンセプトに基づいて開発されたものだ。同社執行役 情報システム事業本部長 辻正明氏は、10GbE低価格化の鍵を握るのは光トランシーバであると指摘。「当初の10Gbpsトランシーバは非常に大きかった。10Gbpsの普及には、光トランシーバの省電力化と小型化、低コスト化が必須」(同氏)であり、自社でその光トランシーバを開発できることが強みだと説明した。
Apresia 13000-X24-PSRはSFP/SFP+を24ポート、SFPを2ポート、10/100/1000BASE-Tを2ポート搭載。Apresia 13100-48X-PSRはSFP+を4ポート、SFPを4ポート、10/100/1000BASE-Tを44ポート搭載する。SFP/SFP+のデュアルスピードをサポートしているため、1GbEと10GbEが混在するネットワークが構成可能だ。また、基本はレイヤ2スイッチだが、ライセンスの追加購入によりレイヤ3スイッチとして動作させることができる。
いずれもデータセンターのラックに収容されることを想定し、従来は横方面に流していた空気の流れを変更し、前面吸気/背面排気とした。さらに運用保守を考え、SDカードによるブートもサポートしている。
日立電線はさらに、両端にSFP+モジュールの付いたメタルケーブル「10G SFP+ Direct Attach Cable」を提供することで、「高価」というイメージの強かった10GbEの領域に、スイッチと組み合わせた安価なソリューションを提供すると説明。従来はシャーシ型スイッチで構成されていたコアネットワークの領域にも、ボックス型スイッチを提供していきたいとした。
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