ファルコンストアがレベニューシェアに基づくプログラム

バックアップSaaS業者の支援サービスが開始

2009/06/11

 ファルコンストア・ジャパンは6月10日、バックアップ/災害復旧SaaSソリューションのフランチャイズ展開を開始した。ソリューション名称は「RecoreriOn Demand」(リカバリ・オンデマンド)。

 これは同社の継続データ保護(CDP)ソフトウェア「Falconstor CDP」を利用したサービス提供者向けソリューション。同ソフトはイメージバックアップを継続的に、短い間隔で実行できる。バックアップ対象のサーバにエージェントソフトウェアを導入すれば、バックアップサーバは同一LAN上になくてもいい。パックアップデータはブロックレベルで差分のみが転送されるため、WAN経由でバックアップする場合も広帯域を必要としない。また、リカバリが通常10分以内と、高速に行える特徴がある。

 RecoveriOn Demandはこれらの特徴を生かし、システムインテグレータや通信事業者、データセンター/レンタルサーバ事業者などがFalconstor CDPを導入して、ユーザー企業に対してバックアップ/災害復旧をサービスとして提供することを支援するプログラム。特に中小企業などに対する月額5〜30万円程度のサービスを想定している。

falconstor01.jpg サービスの提供イメージ

 「サービスとして提供したいが、事業計画が立てにくい」といった声に応えるのが同プログラムの目的だと、ファルコンストア・ジャパン代表取締役社長の山中義晴氏は説明する。

 RecoveriOn Demandはレベニューシェア・モデルに基づいているのが最大の特徴。同社のCDPソフトウェアのライセンス料と保守料は、利用企業の売り上げに対する固定比率で請求する。従って事業開始時の先行投資は不要。ファルコンストア・ジャパンは事業計画立案の支援も行う。技術支援が必要な場合は、人員を手配するサービスも別途提供する。

 ファルコンストアは初年度10社、次年度20社との契約を目指す。これら業者のサービスを利用するユーザー企業は2年間で約2000社を見込んでいるという。

 「中小企業には、リカバリのことをあまり考えずに、旧来のバックアップソフトでバックアップを使っているケースが多い。また、業者にまかせきりになっていることも多い」と山中氏は指摘する。こうしたユーザー企業を、「リカバリが容易で高速、確実」という同社のCDP製品に移行させたいという。

 ファルコンストア・ジャパンは、中堅・大企業に対しては従来どおり代理店を通じたソフトウェアやアプライアンスの販売を行っていく。

(@IT 三木泉)

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