293項目を追加・改良

管理機能を強化した「PostgreSQL 8.4」リリース

2009/07/02

 PostgreSQLグローバル開発グループは7月1日、オープンソースのデータベースソフトウェア「PostgreSQL」の最新版、「PostgreSQL 8.4」をリリースした。前バージョンの8.3から約1年半ぶりのメジャーバージョンアップで、293項目に上る機能追加・改良が施されている。

 PostgreSQL 8.4では、特に管理・監視系機能が強化された。例えば、新たなクエリモニタリングツールによってクエリの状況をより詳細に把握できるようになったほか、クエリのロードやデッドロックを監視できるツールが加わった。さらに、カラム単位でパーミッションを設定できるようになったため、顧客情報などのセンシティブなデータに対するアクセスコントロールをきめ細かく行えるようになる。

 ほかに、リストアの並列処理をサポートし、バックアップからのリカバリに要する時間が8倍に高速化した。ウィンドウ関数や共通テーブル式、再帰結合といったANSI SQL 2003機能もサポートされている。

 PostgreSQL 8.4はBSDライセンスの下で公開され、FreeBSD/Linux/Mac OS X/Solaris/Windows版がダウンロードできる。

(@IT 高橋睦美)

情報をお寄せください:

Database Expert フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

トランプ氏勝利で追い風 ところでTwitter買収時のマスク氏の計画はどこへ?――2025年のSNS大予測(X編)
2024年の米大統領選挙は共和党のドナルド・トランプ氏の勝利に終わった。トランプ氏を支...

AI導入の効果は効率化だけじゃない もう一つの大事な視点とは?
生成AIの導入で期待できる効果は効率化だけではありません。マーケティング革新を実現す...

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。