Hyper-V向け準仮想化向けドライバか
Microsoft、Linux向けドライバなどをGPLで公開
2009/07/21
米マイクロソフトは7月20日、Hyper-V上でゲストOSとしてLinuxを稼働させるときに使えるLinux向けのドライバ3種類を含む2万行のソースコードをGPLv2のライセンスの下にオープンソースで公開したことを明らかにした。マイクロソフトはソースコードをLinuxカーネル開発コミュニティに提出したとしている。
公開したのは、Windows向け仮想化環境のHyper-V上の「Enlightened I/O」と呼ばれる準仮想化向けの機能を利用するためのデバイスドライバ。仮想環境では、特にネットワーク、ストレージ、グラフィックなどI/O関連でオーバーヘッドが大きくなる。このため、ハイパーバイザなどの仮想環境を経由せず、ゲストOSからより直接的にハードウェアにアクセスできる準仮想化向けドライバを提供することがある。Hyper-V向けでは、すでにWindowsやSUSE Linuxが、こうした準仮想化向けドライバを利用できた。
今回リリースされたコードを使うことで、オープンソースのLinuxディストリビューションであっても、Hyper-V上で高いパフォーマンスで利用できるという。従来通りの完全仮想化であれば、こうしたドライバなしにも、Hyper-V上でLinuxを稼働させること自体は可能だった。
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