対応環境の拡大、レポート機能の強化など

マイクロフォーカス、Visual Studio開発の支援ツール新版

2009/07/31

 マイクロフォーカスは7月31日、Microsoft Visual Studioで開発されたソースコードの解析、パフォーマンス分析などを行う開発支援ツールの最新版「DevPartner Studio Professional Edition 9.0.2J」と「DevPartner for Visual C++ BoundsChecker Suite 9.0.2J」の販売を開始した。さらに、テストの自動化ツール「TestPartner 6.2J」を8月6日に販売する。

 DevPartnerとTestPartnerは、以前はコンピュウェアが提供していた開発支援ツール。マイクロフォーカスによるコンピュウェアのTesting&ASQ部門買収にともない、同社から提供されることになった。

 DevPartnerは、Microsoft Visual Studioを用いた、VC/C++、C#、VB.NETといった言語による開発時の効率やソフトウェア品質の向上を支援する製品。ソースコードの静的解析に加え、メソッド/ステートメント単位でのパフォーマンス分析によって、実行時のボトルネックを検出する。さらに、.NET Frameworkのメモリ使用状況の分析やメモリリークといったエラー検出機能も提供する。

 新バージョンは、Visual Studio 2008(.NET Framework 3.5)に対応したほか、セキュリティ上の問題点を検出するコードレビュールールが約200項目追加された。また、静的ソースコード解析やパフォーマンス分析といった一連の分析結果を、Webブラウザから閲覧可能なテキストレポートとして出力する機能も備えた。

 TestPartnerは、マウスやキーボードによる操作を記録/再生し、機能テストを自動化するツール。スクリプト実行時に、指定したポイントで画面状態を確認できる「チェック機能」やスクリプト実行時にレスポンス遅延や予期しないエラーなどが発生したときの対応を登録できる「イベント機能」などによって、テスト工数の削減と品質向上を支援する。

 新バージョンでは対応環境が広がり、Windows VistaやWindows Server 2008、Internet Explorer 7、Firefox 2.0/3.0、.NET Framework 3.5(WPF)などをサポート。また、テスト結果のレポート出力機能が加わっている。

 価格は、DevPartner Studio Professional Edition 9.0.2Jが、マシン固定のライセンス体系で、1指名ユーザー当たり36万8000円から、DevPartner for Visual C++ BoundsChecker Suite 9.0.2Jは21万5000円から。TestPartner 6.2Jは同時ユーザーアクセス数に基づくライセンス体系を取っており、1コンカレントライセンスが93万5000円から。すべて8月6日に出荷を開始する。

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(@IT 高橋睦美)

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