クローバワークスが国内販売開始

LinuxとWindows、両方に対応したデスクトップ仮想化ソフト

2009/08/26

 クローバワークスは8月25日、米Virtual Bridgesが開発した仮想デスクトップ環境ソフトウェア「VERDE」の販売を開始した。販売に当たっては、オリゾンシステムズが技術サポート面で支援を行う。

verde01.jpg Windowsクライアント上で動作するVERDEのクライアントソフト。Windows(各国語版)およびLinuxの両方を呼び出すことができる

 VERDEは、いわゆる仮想デスクトップを提供するための製品。データセンターに置かれたLinux/Solarisサーバ上で複数の仮想マシンを動作させ、VNCをベースとした独自ソフトウェアを介してクライアント側で利用する。クライアントそれぞれに専用イメージを用意するのではなく、マスターとなる「ゴールドイメージ」に/home以下に用意したユーザー個々の設定やデータを組み合わせ、動的にカスタマイズされた仮想デスクトップを生成する仕組みだ。

 また最新バージョンの2.0では、イメージをクライアント側に配布することでオフライン状態でも利用できる、デスクトップ管理基盤(DMI)機能を追加した。サーバとクライアントは「SMART」という独自プロトコルで通信を行い、オンラインになった際に、必要に応じて新しいパッチや差分などをダウンロードすることができる。

 VERDEの特徴は、1つのプラットフォームでWindowsとLinux、両方の仮想デスクトップを配布できることだ。また、ほかの仮想デスクトップ製品に比べライセンス価格が安価なことも特徴という。米国での価格は1シート当たり125ドル、1000シート以上の場合は1ライセンス当たり50ドルで、国内でもそれに準じた価格とする予定だ。

 なお米Virtual Bridgesは、米IBMおよび英Canonicalと協力して、Ubuntu LinuxとVERDEの組み合わせの上で、Lotus NotesやLotus Symphony、Open Collaboration Client Solutionを動作させるソリューションを発表している。

(@IT 高橋睦美)

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