I/O仮想化支援機能もサポート

Red Hat Enterprise Linux 5.4リリース、KVMを搭載

2009/09/03

 米レッドハットは米国時間の9月2日、Linuxディストリビューションの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.4」を発表した。

 新バージョンの最大の特徴は仮想化技術サポートの強化だ。レッドハットは2008年9月に、Linuxカーネルにも含まれている仮想化技術「Kernel-based Virtual Machine(KVM)」の開発に携わってきたQumranetを買収し、KVMをベースとした仮想化製品を提供していく方針を明らかにしていた。サーバ向けの主力製品であるRed Hat Enterprise Linuxにおいて正式にサポートしたことになる。

 なお、それ以前からサポートしていたもう1つの仮想化技術「Xen」については、Red Hat Enterprise Linux 5のライフサイクルを通してサポートしていくとしている。

 同時に、ハードウェア側の仮想化支援テクノロジにも対応した。具体的には、インテルのI/O仮想化支援機能「Intel VT-d」およびPCI-SIGの「SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)」の両方をサポートしている。

 さらにIntel Xeon Processor 5500シリーズやAMDのIstanbul向けの最適化を図ったほか、ネットワークおよびFCoEのパフォーマンス向上、デバイスドライバの改善などを行っている。また開発者やシステム管理者向けの機能として、パフォーマンス監視を行う「Systemtap」の機能を強化し、C++アプリケーションについてもモニタリングを行えるようになった。

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(@IT 高橋睦美)

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