IPAの委託で開発

ブラウザ依存の記述を検査するツール「Pirka'r」がOSSで公開

2009/10/01

 情報処理推進機構(IPA)は9月30日、ブラウザ間の互換性を備えたWebコンテンツの作成を支援するツール「Pirka'r」(ピリカル)を、オープンソースソフトウェアとして公開した。

 Pirka'rは、IPAのオープンソフトウェア利用促進事業の1つとして、委託先のグルージェントにより開発されたツールだ。Webコンテンツが業界標準に沿っているかどうか、またブラウザに依存した記述がないかどうかを検査することで、互換性の高いWebコンテンツの作成を支援する。

 Pirka'rは、検証サーバとクライアントから構成されている。起動すると、「CSSがWeb標準に準拠しているか」「HTML/CSS/JavaScriptにブラウザに依存する記述がないか」などをチェックできる。また、1つのページを、Internet ExplorerやFirefox、Safariといった複数の主要ブラウザで同時に起動し、まとめて表示を確認することも可能だ。互換性に問題のある個所については、Pirka'r上で修正し、保存することができる。

ipa01.jpg Pirka'rの画面

 IPAでは、Webコンテンツ製作者やWebサイトの運用管理者がPirka'rを活用することにより、互換性に問題のある個所を容易に確認できるようになるとし、より互換性の高いWebコンテンツの作成に活用してほしいとしている。Pirka'rはWindows、Macintosh、Linuxの各プラットフォームで動作し、開発コミュニティ「The Ashikunep Kotan」のサイトからダウンロード可能だ。

(@IT 高橋睦美)

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