Sunのスタック搭載は「いまはコメントできない」
米オラクルが仮想化ソフト最新版「Oracle VM 2.2」を発表
2009/10/14
米オラクルは10月13日(米国時間)、開催中のイベント「Oracle OpenWorld」で、Xenハイパーバイザをベースにした仮想化技術の最新バージョン、「Oracle VM 2.2」を発表した。Xen 3.4ベースとなり、新たにAMDのCPUにも対応した。
今回発表したバージョン2.2では最新のハードウェアに対応したことが特長。Intel Xeon 5500シリーズに加えAMD Opteronプロセッサにも対応し、CPUパワーマネジメントを効率的に使うことにより、従来バージョンよりもより電力効率が高くなるという。本バージョンでは2009年5月に買収を発表したVirtual Ironの技術をOracle VM Managerに統合し、Virtual Iron仮想マシンからOracle VMへのマイグレーション機能も提供する。
Oracle OpenWorldで行われた製品説明ではOracle VMの利用状況についての説明があり、リリース当初は開発環境のみで利用されることが多かったが、現在では実環境で使うユーザーも増えているという。実際にOracle VMを選択した企業のコメントとして、仮想化ソフトとOSが1つのベンダにより提供されることで、サポート窓口が1つにまとめられることがもっとも大きな理由であると述べた。
また、サン・マイクロシステムズの買収でOracle VMにSunのスタックが搭載されるかについては「現時点ではコメントできない」とした。またKVMについてはまだテストが完全に行われていない技術だとし、現時点でサポートする予定はないという。
ストレージベンダに向けた「Oracle VM Storage Connect Program」
Oracle VM新バージョンの発表とあわせ、ストレージベンダとの協業を目的とした「Oracle VM Storage Connect Program」のアナウンスも行われた。これは2010年ころにリリースを予定しているOracle VM次期バージョンで搭載される予定の「Oracle VM Storage Connect framework」をストレージベンダにプレビューするためのもので、このフレームワークで提供されるAPIの情報共有などを行う。このプログラムにはブロケードやEMC、ファルコンストアなどストレージ関連ベンダ各社の参加が決定している。このフレームワークに準拠したストレージでは、APIをコールすることでVMのコントロールが行えるようになるという。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
- Windows 10の導入、それはWindows as a Serviceの始まり (2017/7/27)
本連載では、これからWindows 10への移行を本格的に進めようとしている企業/IT管理者向けに、移行計画、展開、管理、企業向けの注目の機能について解説していきます。今回は、「サービスとしてのWindows(Windows as a Service:WaaS)」の理解を深めましょう - Windows 10への移行計画を早急に進めるべき理由 (2017/7/21)
本連載では、これからWindows 10への移行を本格的に進めようとしている企業/IT管理者に向け、移行計画、展開、管理、企業向けの注目の機能を解説していきます。第1回目は、「Windows 10に移行すべき理由」を説明します - Azure仮想マシンの最新v3シリーズは、Broadwell世代でHyper-Vのネストにも対応 (2017/7/20)
AzureのIaaSで、Azure仮想マシンの第三世代となるDv3およびEv3シリーズが利用可能になりました。また、新たにWindows Server 2016仮想マシンでは「入れ子構造の仮想化」がサポートされ、Hyper-V仮想マシンやHyper-Vコンテナの実行が可能になります - 【 New-ADUser 】コマンドレット――Active Directoryのユーザーアカウントを作成する (2017/7/19)
本連載は、Windows PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、「New-ADUser」コマンドレットです
|
|
キャリアアップ
- - PR -
転職/派遣情報を探す
「ITmedia マーケティング」新着記事
有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...
2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...
CNN幹部が語る、メディアビジネスにとってのAIのリスクと機会
生成AIがコンテンツを量産し、真偽の明らかでない情報があふれかえる中、メディアの価値...