移行事例などの情報を提供
「Google Appsへどうぞ」、グーグルが法人向け製品のキャンペーン
2009/10/19
グーグルは10月19日、SaaS形式で提供するオフィススイート「Google Apps」をはじめとするエンタープライズ向け製品への乗り替えをうながす「Go Google」キャンペーンを開始した。品川駅構内に日替わりでメッセージが変わる看板広告を設置するほか、Twitterのアカウント(@GoogleAtWork_ja)でもメッセージを配信する。
同社はこれまで企業向けに、検索アプライアンスや地図サービスのほか、SaaS形式のメールサービス「Postini」やGoogle Appsを提供してきた。中でもGoogle Appsは多くのユーザーを獲得しており「全世界で200万以上の企業で導入されている。これは昨年に比べ倍増というペースだ」(同社 エンタープライズプロダクトマーケティングマネージャ 藤井彰人氏)。また、教育機関向けには無償の「Education Edition」を提供しており、こちらのユーザーは600万以上に上るという。
Google Appsは、GmailやGoogleトーク、動画配信のほか、オンラインで文書やスプレッドシート、プレゼンテーションの作成・共有が可能な「Googleドキュメント」、ナレッジ共有を行える「Googleサイト」といった機能をインターネット越しに提供するサービスだ。利用料金は、100アカウント以上の場合で、1アカウント当たり年額6000円となっている。
藤井氏によると、Google Appsの特徴の1つは「定期的にバージョンアップを行うのではなく、日々、細かな新機能を追加していること」だという。共有フォルダや一括翻訳、JavaScriptで各種処理を自動化する「Google Apps Sciprt」などがその例だ。こうした機能を通じて、クラウドコンピューティングならではのイノベーションをユーザーに提供していきたいと同氏は述べた。なおキャンペーンサイトでは、こうしたユーザーサイドから見たメリットに焦点を当て、Microsoft ExchangeやLotus Notesからの移行も含めた事例情報などを提供していくという。
「例えば、ある文書に対して複数のユーザーからのコメントを募る場合、メールにファイルを添付してやり取りし、ばらばらに返ってくる文書のバージョンを管理して……という具合にごちゃごちゃとしたやり取りが発生する。これに対してGoogle Appsでは、1つのリンクを参照して、みんなで共同編集することができ、コスト削減だけでなく業務改善につながる」(藤井氏)。
さらに、標準APIやパートナー各社が提供するソリューションによって、Google SpreadsheetsをWebの入力フォームとして活用したり、入力されたデータをワークフローに乗せたり、リアルタイムに集計・分析するといったさまざまな使い方が可能になるとした。引き続きパートナーの拡大、特に中小企業向けのパートナーシップを拡大し、「中小企業にもクラウドのイノベーションを提供したい」(同氏)という。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
- GASで棒、円、折れ線など各種グラフを作成、変更、削除するための基本 (2017/7/12)
資料を作る際に、「グラフ」は必要不可欠な存在だ。今回は、「グラフの新規作成」「グラフの変更」「グラフの削除」について解説する - GET/POSTでフォームから送信された値をPHPで受け取る「定義済みの変数」【更新】 (2017/7/10)
HTMLのフォーム機能についておさらいし、get/postメソッドなどの内容を連想配列で格納するPHPの「定義済みの変数」の中身や、フォーム送信値の取り扱いにおける注意点について解説します【PHP 7.1含め2017年の情報に合うように更新】 - PHPのfor文&ループ脱出のbreak/スキップのcontinue【更新】 (2017/6/26)
素数判定のロジックからbreak文やcontinue文の利点と使い方を解説。for文を使ったループ処理の基本とwhile文との違い、無限ループなども併せて紹介します【PHP 7.1含め2017年の情報に合うように更新】 - Spreadsheetデータの選択、削除、挿入、コピー、移動、ソート (2017/6/12)
Spreadsheetデータの選択、挿入、削除、コピー、移動、ソートに使うメソッドの使い方などを解説する
|
|
キャリアアップ
- - PR -
転職/派遣情報を探す
「ITmedia マーケティング」新着記事
「AIによる顧客体験(CX)向上」に懐疑的な見方が広がる――Qualtrics調査
Qualtricsが実施した年次グローバル調査から見えたカスタマーエクスペリエンス(CX)の現...
2025年のSNS大予測 AIの時代に「ソーシャル」はどう変わる?
もういくつ寝ると2025年……と数えるのはさすがに気が早いかもしれないが、それでも2024...
SEOで陥りがちな失敗は「アルゴリズム変更に対応できなかった」が最多に 原因は?
SEOの成功には何が必要なのか、失敗経験者へのアンケートで浮き彫りになったこととは……。