クラウドサービスを組み合わせて提供
米IBM、Ubuntuベースのデスクトップパッケージを販売
2009/10/21
米IBMは10月20日、英カノニカルが提供するLinuxディストリビューション「Ubuntu」をベースとしたデスクトップソフトウェア「IBM Client for Smart Work」を提供することを発表した。同社は2008年8月に、カノニカルを含む複数のパートナーと提携し、マイクロソフト製品を含まないデスクトップ向けPCを提供する計画を明らかにしていた。
IBM Client for Smart Workは、Ubuntuをベースに、IBMが提供する無料のオフィススイート「Lotus Symphony」や「Lotus Notes」のメール機能、さらには各種クラウドサービスを利用できる企業向けのパッケージ製品だ。
利用可能なクラウドサービスとしては、Webメールサービスの「LotusLive iNotes」(料金は1ユーザー当たり月額3ドルから)、オンラインコラボレーションツールの「LotusLive.com」(同じく月額10ドルから)が用意される。さらにいくつかの企業は、米バーチャル・ブリッジが提供するデスクトップ仮想化ソフト「VERDE」を組み合わせ、IBM Client for Smart Workを仮想デスクトップとして提供するサービスを展開する。
同社はIBM Client for Smart Workにより、マイクロソフトのWindows 7を導入する場合に比べ、ハードウェアの増強が不要なだけでなく、ソフトウェアコストを最大50%削減できるとしている。また、シンクライアントや安価なネットブックでも導入可能という。
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