ServersMan搭載で手元のデータを共有

フリービット、インターネットからもアクセス可能なNAS製品

2009/10/28

 フリービットは10月28日、iPhoneをはじめとするさまざまな機器をサーバ化するソフトウェア「ServersMan」シリーズを搭載し、ストレージ内のデータを、LANだけでなくインターネットを介しても共有できるようにした「ServersMan@CAS(Cloud Attached Server)」を発表した。

 ServersMan@CASは、ファイル共有サーバとWebサーバの機能を備えたNAS製品で、個人向けと法人向けの2つのモデルが用意される。IPv4とIPv6の双方に対応しており、特に複雑な設定を行わなくても、LAN内だけでなく、インターネットからもWebブラウザやWebDAVを介してローカルのデータにアクセスし、共有できることが特徴だ。同社は、「手元のデータがまるでクラウド上にあるかのように、どこからでもアクセスできるようになる。iPhoneなどWebブラウザを搭載していれば、どんな端末からもアクセス可能だ」と説明した。

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 法人向け製品「ServersMan@CAS Business」は、2TB(RAID1を実装しているため、実効領域は1TB)のストレージを備えており、Webサーバとファイルサーバとして動作する。企業での利用を想定し、USB接続の拡張ディスクへのバックアップや3Gのダイヤルアップ接続による回線の冗長化といった機能を搭載した。併せて、障害時の対応を支援するリモートメンテナンスサービスも提供される。

 フリービットでは法人事業取引先の約3000社を対象に、12月からServersMan@CAS Businessの先行販売を開始する予定だ。月額課金モデルで提供され、初期費用が1万9800円、料金は月額6300円からとなる。将来的に、ServersMan@CAS Businessにさまざまなアプリケーションを搭載し、周囲のPCをシンクライアント化していく計画もあるという。

 一方、個人向け製品「ServersMan@CAS Personal」は、Webサーバのプロセス数が限定されるといった制約がある代わりに、DLNA接続やiTunesサーバ機能、BitTorrentのサポートなど、ホームネットワーク向けの機能を搭載する。iPhoneやEye-Fiと連携し、撮影した写真データをServersMan@CAS Personal上に直接保存する機能も備えた。

 第1弾はプラネックスネットワークスから「MZK-NAS01SGS」「MZK-NAS02SGS」という製品名で11月6日に販売される。価格は、1TBのHDDを備えたMZK-NAS01SGSは2万4800円、2TBのMZK-NAS02SGSは3万9800円。

(@IT 高橋睦美)

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