Jailのネストも可能に

FreeBSD 8.0が正式リリース、無線ネットワーク周りを強化

2009/11/27

 FreeBSDプロジェクトは11月26日、「FreeBSD Version 8.0」をリリースした。1年9カ月ぶりのメジャーバージョンアップとなり、「無線ネットワーク」「仮想化」および「ストレージ」という3つの分野に特に力を入れたという。

 例えば無線LAN関連では、802.11関連の機能を刷新。新たにVAP(Virtual Access Points)をサポートした。同時に、まだドラフト段階にある802.11s メッシュネットワークもサポートしている。同時に、ネットワークスタックのマルチプロセッサ対応を改善して、パフォーマンスおよび拡張性の向上を図っている。

 仮想化では、軽量の仮想化機能「Jail」コンテナのネストが可能になり、Jailの中に別のJailを構築できるようになった。ほかの仮想化機構として、サン・マイクロシステムの「VirtualBox」をサポートし、ホストとゲスト、両モードで動作することができる。

 ストレージおよびファイルシステム周りでは、NFSを強化し、GSS-API暗号化に対応したほか、実験的にNFSv4をサポート。これまで実験的サポートとされてきたZFSは正式サポートになった。

(@IT 高橋睦美)

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