経営黒字化の見通し

Twitter、検索提携で2500万ドルを確保

2009/12/22

 米Bloomberg BusinessWeekの報道によると、米Twitterは、グーグルとマイクロソフトがツイート(つぶやき)をインデックス化するのを認める契約で約2500万ドルの収入を確保し、これにより同社の経営が黒字化する見込みだ。

 Bloombergは匿名の情報筋の話として、Twitterはグーグルから1500万ドル、マイクロソフト Bingから1000万ドルを確保する見通しだと伝えた。この情報筋が匿名を望んだのは、両社とTwitterとの契約の内容は極秘扱いとされているからだ。

 Twitterの共同創業者のエバン・ウィリアムズ氏とビズ・ストーン氏およびグーグル検索部門の幹部(検索とユーザーエクスペリエンスを担当するマリッサ・メイヤー副社長など)は、契約条件について何度か質問を受けているが、詳細については全員が固く口を閉ざしている。

 この動きで先手を取ったのはマイクロソフトで、同社は10月21日に「Bin Twitter」という特別なサイト上でTwitterのツイートをインデックス化すると発表した。グーグルのメイヤー氏によると、グーグルもTwitterのコンテンツをユーザーに提供する予定だという。しかし同氏は、それが実現するまでに2カ月ほどかかる見通しだとして、詳細は明らかにしなかった。

 一方、グーグルとTwitterとのデータ提供契約が明らかになったのは12月7日で、グーグルはツイートなどのコンテンツをリアルタイムでインデックス化すると発表した。さらにグーグルは、Twitterのデータを自社のFriend ConnectサービスとGoogle Search Applianceに連携した。

 しかし、Twitterはこれらの契約でどれだけのお金を得るのかというという疑問がしきりに取りざたされた。それがTwitterにとって有望な収益源になる可能性がある最も具体的な形態だからだ。すなわち、毎日同社のサイトに流れ込む無数のツイートを管理するFirehose APIにアクセスする企業に課金することで収入を得るという手段だ。

 Bloomberg BusinessWeekによると、これらの提携は複数年契約であり、これによりTwitterは今年、わずかながらも利益を確保する見込みだという。現時点で同社の営業コストは、年間2000万〜2500万ドルと伝えられている。

 Twitterが黒字化すること自体が大きなニュースだ。それは、1億ドルの資金を調達して時価評価で10億ドルに到達したソーシャルネットワーキング企業の将来的な有望性を示すものだかだらだ。

 Twitterはオンライン広告も提供する予定だ。Dellなどの企業がマイクロブログ上で販促活動を展開して何百万ドルもの収益を上げたことを考えれば、この計画も大成功となる可能性がある。

 Twitterは企業向けの有料サービスもまだ提供しておらず、ビジネス分析ツールや販促ツールを有料で提供するといったビジネス機会が残されている。

 TwitterはCitysearchおよびUrbanSpoonと契約を結んだが、Citysearchでは、こういった連携契約に金銭のやりとりは絡んでいないとしている。

 こうした動きがあった2009年は、イノベーションという面でもTwitterにとって最も多忙な1年だったといえる。同社は今年、ユーザーがコンテンツを管理するためのTwitter Lists機能を追加したほか、Twitterプラットフォームの情報価値を高めるのに貢献するGeolocation APIを開発した。

 Twitterは来年、同社初の開発者カンファレンス「Chirp」を主催し、これらの新技術およびサードパーティーのプログラマーが開発した技術を紹介する予定だ。

原文へのリンク

(eWEEK Clint Boulton)

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