1時間12.6円から従量課金で利用可能

ニフティがAmazon EC2風クラウドサービス開始へ

2010/01/26

 ニフティは1月26日、自社のサービス基盤を活用したクラウドサービス「ニフティクラウド」の提供を開始すると発表した。27日15時にサービスインする。仮想化を利用して、1CPU(1GHz相当)、512MBのメモリ、30GBのハードディスクといた構成の仮想サーバが1時間12.6円から利用できる。ストレージは100GB単位で追加できる。このほかデータ転送量が1GBあたり15.75円かかる。待機系サーバとしての需要に応えるため、サーバ停止状態で1時間当たり5.25円の料金も用意する。

nifty01.jpg ニフティクラウドのコントロールパネル

 利用できるOSはCentOS 5.2(32/64ビット)で、Red HatやWindows Server 2008R2も4月に提供予定。OSイメージを選択したり自前で用意して起動できる点で異なるが、約5分とオンデマンドでサーバを起動できて1時間単位の課金である点など、Amazon Web Servicesが提供するAmazon EC2に似たIaaS(Infrastructure as a Service)と言えそうだ。

 最小構成で1時間当たりの価格を比較するとニフティクラウドが12.6円と、Amazon EC2は1時間当たり0.085ドル(7.65円)よりやや割高だが、ニフティが国内でサービス提供していること、すでに法人向けホスティング事業を手がけていていること、大規模サービスの運用実績が豊富なことなどから、今後、注目されるサービスとなりそうだ。

タイプ スペック 料金(税込)
Mini 1vCPU(1GHz相当)/512MB 7875円/月または12.6円/時
Small 1vCPU(3GHz相当)/1GB 1万3335円/月または23.1円/時
Medium 2vCPU(3GHz相当)/2GB 2万5410円/月または44.1円/時
Large 4vCPU(3GHz相当)/4GB 4万8300円/月または84円/時

ニフティクラウドの料金

 サービスのピークに合わせてメモリ容量やサーバの構成を変更できるなど、リソースを動的に変更できる。サーバの台数やメモリ増設は専用のコントロールパネルで行えるという。

 有料オプションとして、固定IPサービスやプライベートLAN、ドメイン名登録、DNS管理などを提供する。4月までにはロードバランサやNFS領域、有償サポート、24時間365日有人監視、CentOSサポート、パッチ適用、ファイアウォールなどを提供し、さらに今後はVPN接続、SSL証明書発行、サーバのバックアップサービス、ディザスタリカバリ、サービス監視、顧客サーバのコピー、セキュリティ診断サービス、VMイメージの持ち込みなどのオプションを提供していくという。

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(@IT 西村賢)

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