ファイバチャネルを8本標準搭載

富士通、エントリストレージの強化版を発表

2010/01/27

　富士通は1月27日、同社のエントリストレージシリーズで、新製品「ETERNUS DX90」の投入と、既存製品「ETERNUS DX60」「ETERNUS DX80」の強化を発表した。

ETERNUS DX90（最大構成時）

　DX90は、最大搭載可能ディスク数120、最大容量120TBで、容量の点ではDX80と同じ。ハードウェアにおける最大の違いは、搭載できるホストインターフェイスがDX60およびDX80では2本あるいは4本であるのに対し、DX90ではファイバチャネルインターフェイス8本を標準搭載していること。iSCSIやSASによる接続はできず、ファイバチャネル環境に限定されるが、8Gbpsのインターフェイス8本を使い分けることで、ホストとの接続の高速化が図れる。

　また、ソフトウェア機能では、遠隔地に置かれたDX90同士でデータをコピーする「リモート・アドバンスト・コピー機能」を、エントリストレージとして初めて搭載した。DX60やDX80は、筐（きょう）体内のデータコピーを行う「アドバンスト・コピー機能」を持つが、複数筐体間の高速コピー機能は搭載していなかった。

　DX60およびDX80では、2.5インチのSASディスクドライブが初めて搭載可能となった。10000rpmのディスクドライブ（容量は146GBあるいは300GB）を、2Uに最大24本搭載できるという。また、3.5インチSASディスクドライブは、従来の300GB、450GBに加えて600GBを選べるようになった。