インデックスを移してレスポンスとスループットを2倍に
フラッシュメモリでデータベース高速化、サンの新製品
2010/01/27
サン・マイクロシステムズの日本法人は、2009年末にストレージ新製品「Sun Storage F5100フラッシュアレイ」の国内展開を開始した。これはフラッシュメモリのみで構成するストレージで、特にデータベースのパフォーマンス向上を目的としている。
「Oracle Databaseのパフォーマンス上がらずに夜も眠れない人がたくさんいる。500万円を5人月の(データベースパフォーマンス)コンサルティングを受けるよりも、この製品を使ったほうが、確実にパフォーマンスを向上できる」とサンは説明する。
F5100は、サンが開発したフラッシュメモリ・モジュールを搭載する1Uサイズのストレージデバイスだ。それぞれのフラッシュ・モジュールはNAND型フラッシュメモリを24GB実装し、障害通知用のLEDを搭載する。ウェアレベリング(特定ブロックに書き換えが集中しないように平準化する機能)、バッドブロック・マッピング(不良ブロックのデータをほかのブロックに割り当てる)などを備える。F5100では、フラッシュ・モジュールsを最大80枚搭載することで、容量1920GB、4KBデータのランダムリード/ライトはそれぞれ160万/120万IOPS発揮できる(サンのベンチマークテストによる)という。
サンは、従来のハードディスクドライブをベースとしたストレージで160万IOPSを実現するには、ハードディスク3000台、ラック14台が必要になるとしている。しかし、F5100を使えば、同じパフォーマンスを1Uで実現できるとする。
「ディスク容量は必要ないのに、高速化のためにディスク並列化をやっているデータベース管理者が多い」とサンでは説明する。既存の環境があっても、F5100のフラッシュアレイ上にインデックスを再構築し、このインデックスにポイントするだけで、即座にレスポンスとスループットが2倍に高速化できるという。
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