Greenplumの推奨構成をデルのサーバで提供

OSS基盤のDWHをアプライアンスとして提供、TEDとデル

2010/02/16

　東京エレクトロンデバイス（TED）は2月16日、同社が販売代理店を務める米グリーンプラムのDWHエンジン「Greenplum」とデルのサーバ「PowerEdge R510」をパッケージ化し、手軽にデータウェアハウス環境を構築できるソリューションを発表した。5月17日より出荷を開始する。

　GreenplumはPostgreSQLをベースとした、シェアード・ナッシング型のデータウェアハウス（DWH）エンジン。東京エレクトロンデバイスが発表した最小構成では、デルのPowerEdge R510をマスターホスト1台、セグメントホスト2台で組み合わせ、さらにスイッチのArista7000とGreenplumのライセンスをパッケージにしている。これはGreenplumが推奨する構成にのっとったもので、マスターホストを2重化した構成では、東京エレクトロンデバイスが独自にLinux HA／DRBDを用いた死活監視／ミラーリングを行う。同社はこの構成をインターネット関連事業者および通信事業者などのアクセスログ分析向けなどに提案する。最小構成は初年度保守費用を含めて2200万円。

　東京エレクトロンデバイス執行役員の林英樹氏は「DWHは初期費用、運用のための費用も高価だった。しかしDWHのポテンシャルは大変高いので、手軽に導入できるようになれば大きく広がるソリューションだ。オープンでニュートラルな立場にいるデルのサーバ製品にスケーラブルなGreenplumを載せ、アプライアンスとして提供することで、初期費用を抑えるだけでなく、テストや導入後の保守も行いやすくなる」と述べた。