ACID3テストで100点

RIM、BlackBerryのWebKitベースのブラウザをお披露目

2010/02/17

 バルセロナで開催中のMobile World Congress 2010で2月16日、RIM(Research In Motion)の共同創業者でCEOのマイク・ラザリディス(Mike Lazaridis)氏は、WebKitベースのBlackBerry向けブラウザを初披露した(動画)。

 同社は2009年8月にWebKit専業のブラウザベンダ「Torch Mobile」を買収していて、今回披露したのも、その開発チームによるものと見られる。デモンストレーションを見る限り、ズームやパンなどはスムーズに動いており、ブラウザという面で見ればiPhoneやAndroidといったプラットフォームに追い付く可能性が出てきた。ACID3テストでも、すでに100点中100点をマークしている様子をデモしてみせた。

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 HTML5やCSSを含めたWebKitの進化速度は速く、このことと、今後のモバイル向けプロセッサの高速化を考え合わせると、ネイティブアプリとモバイル向けWebアプリの比率がWebアプリへとシフトしていくことは十分に考えられる。iPhone、Android、BlackBerryのそれぞれに対応したアプリケーションを作るよりも、モバイル向けWebKitベースをターゲットにWebアプリケーションを作るほうがリーチできる市場が大きいからだ。

 BlackBerryは早い時期からセキュアな環境でメールの読み書きができることや、グループウェアとの連携ができたことからビジネス向け市場を中心に支持されてきた。ただ、近年はiPhoneやAndroidといったコンシューマ向け端末に押され気味で、例えば米IDCが2月4日に発表した調査報告によれば、2009年第4四半期の対前年比の成長率で、RIMが40%と市場平均並みであるのに対して、アップルは97.7%とほぼ倍増。市場シェアでは昨年が19.4%対11.2%だったものが1年で19.6%対16.0%にまでアップルが迫る形となっている。

 ラザリディス氏によれば、BlackBerryは製品開発当初から効率に徹底的にこだわっているため、キャリアにとって採用すべき理由があるという。詳細は不明だが、同じWebブラウザのセッションでも消費帯域がiPhoneやAndroidなどほかのデバイスに比べてBlackBerryでは約3分の1で済むとしている。ラザリディス氏はモバイル専門の調査会社Rysavyのデータを引用して、今後3年から5年以内にキャリアは利用可能な帯域のすべてが消費されつくす「キャパシティ・クランチ」に直面するだろうと指摘している。

(@IT 西村賢)

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