通常時のコストを抑える災害対策ソリューション

Amazon EC2を使ったDRを米Double-Takeが提供開始

2010/02/23

 米Double-Take Softwareは2月22日(米国時間)、Amazon EC2を使って災害対策(ディザスタリカバリ)ができる「Double-Take Cloud」を提供開始した。同社日本法人によると、日本のユーザーは現在のところ利用できない。

 Double-Take Cloudでは、例えばユーザー企業が自社拠点にある物理/仮想サーバのシステム/データイメージを、Amazon EC2に逐次複製しておき、災害発生時には自社の拠点のサーバにシステムをリカバリできるほか、Amazon EC2のインスタンスとしてリカバリすることもできる。

 Double-Take Cloudを利用するには、まずDouble-Take Softwareの米国サイトで、このソフトウェアのライセンスを購入する(価格は月額150ドル、クレジットカード請求のみ)。Amazon Web Services(AWS)のアカウントを取得してログインし、Double-Take Cloudのリポジトリ(バックアップ先サーバ)のAMIを選択して起動する。次にEBSボリュームを作成し、サーバのIPアドレスなどを設定。次にリポジトリサーバと保護対象のサーバに、同梱のSSL-VPNソフトウェアを導入・設定する。次に保護対象のサーバにバックアップエージェント・ソフトウェアを導入し、設定する。1つのリポジトリサーバで複数のサーバを保護できる。

 Double-Take Cloudは、非同期レプリケーションでシステムを保護する。すなわちデータ同期のプロセスは自動的に実行される。Double-Take Cloudを使ったDRでは、通常時にユーザー企業が支払う料金は同ソフトウェアの月額ライセンス料150ドルと、リポジトリサーバのインスタンス/ストレージ容量/転送量に応じたAWSへの支払いのみだ。非常時にAmazon EC2上にリストアする際には、当然ながらリストア先の新たなインスタンスやストレージ容量に対する課金が発生する。

 Double-Take Softwareジャパンでは、日本での同ソフトウェアの展開について、国内のデータセンター/クラウドサービス事業者との連携を積極的に進めていきたいとしている。

(@IT 三木泉)

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