インテルXeon 5600番台とAMD Opteron 6100シリーズを搭載

HP ProLiantの第7世代は遠隔管理機能を強化

2010/05/20

 日本ヒューレット・パッカードは5月20日、最新CPUを搭載した2ソケットラックマウントIAサーバ「HP ProLiantサーバー Generation 7」5モデルを発表した。

 新製品は、Web 2.0やHPCといったアプリケーションに対しては生産性向上をテーマとしてパフォーマンス改善とサーバ管理機能の充実を行い、社内IT向けには維持費削減をテーマとし、スペースと消費電力の節約に注力した。

proliant01.jpg ProLiant DL380はXeon 5600番台を搭載、メモリスロットは18
proliant02.jpg ProLiant DL385はOpteron 6100を搭載、メモリスロットは24

 CPUとしてはインテルXeon 5600番台搭載モデルとAMD Opteron 6100シリーズ搭載モデルを用意。日本HPでは、Xeon 5600番台は演算性能向上により、コア数よりもクロック周波数を重視するHPCアプリケーションで生きるとする一方、サーバの仮想化ではコア数が多くメモリを大量に積めるOpteron 6100シリーズが有利だとしている。

proliant03.jpg HP ProLiantの出荷台数は急速に回復しているという

 新製品ではG6シリーズから搭載されている多数の温度センサを用いた省電力化機能や、サーバの消費電力上限を設定できる「動的消費電力上限(HP Dynamic Power Capping)」を備える。またAC/DC変換効率が90%を超える「80 Plus Gold」の電源装置を積極採用した。

proliant04.jpg HP ProLiantの新製品5モデルの概要

 HPの自社開発によるサーバ遠隔管理ツールの最新版、「HP Integrated Lights Out 3(iLO3)」を3機種に標準搭載したのも新製品の大きな特徴。iLO3ではリモート管理用回路にPCI Expressを採用、250MHzのRISCプロセッサと128MBのメモリを搭載して遠隔操作を8倍高速化。また仮想的にマウントしたCDドライブからサーバへの遠隔インストール速度を3倍にした。ローカルのCDに近いパフォーマンスという。また、GUIをJSONで高速化、ハードウェアベースのAESによる暗号化に対応している。

関連リンク

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:

Server & Storage フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

Googleの独占市場が崩壊? 迫られるChrome事業分割がもたらす未来のシナリオ
本記事では、GoogleがChrome事業を分割した後の世界がどのようなものになるのか、そして...

ノンアルクラフトビールが急成長! 米新興ブランドのCMOはなぜ「大手の市場参入を歓迎」するのか?
Athletic BrewingでCMOを務めるアンドリュー・カッツ氏は、大手企業がノンアルコールビー...

博報堂が提唱 AIエージェントとの対話を起点とした新たな購買行動モデル「DREAM」とは?
博報堂買物研究所が2025年の購買体験を予測する「買物フォーキャスト2025」を発表し、AI...