低負荷利用向けで、1時間0.02ドル
単価4分の1、Amazon EC2に「Micro Instance」が追加
2010/09/09
Amazon EC2/S3などを提供するAmazon Web Servicesは9月9日、EC2のインスタンスタイプに新たに「Micro Instance」を加えたと発表した。
これまで最小のインスタンスだった「Small Instance」が1時間当たり0.085ドル(Linux/Unixの場合。また一部地域は0.095ドル)だったのに対して、0.02ドル(同0.025ドル)と、単価が4分の1程度と安いのが特徴。1年契約(Reserved Instance)の場合、年額で54ドルで、1時間当たり0.007ドルの課金となる(記事初出時に年額54ドルとありましたが、時間課金もかかります。訂正してお詫びいたします)。
ただし、Small Instanceがメモリ1.7GB、1仮想コア、160GBのローカルストレージというスペックであるのに対して、Micro Instanceはメモリは613MB。標準ではローカルストレージがなく、Amazon EBSからブートする必要があるなど、単にリソースが小さいだけでなく、これまでのインスタンスモデルとスペックの考え方が異なる。CPUリソースについても、一定の小さなCPUリソースが割り当てられていて、一時的に負荷が発生した時に、短時間だけ2仮想コア相当までCPUサイクルが割り当てられる「CPUバースト」という概念が新たに導入されている。
一定時間の間に利用可能なCPUバーストを使ってしまったかどうかなどは、監視サービス「Amazon CloudWatch」で分かる。CPU負荷が100%に近づいた場合には、自動スケーリング機能で、追加のMicro Instanceを起動したり、Small Instanceを起動するといったことができる。2つのMicro InstanceをElastic Load Blancerで負荷分散構成としたほうが、Small Instance1つよりも安い、という。
処理能力は高くないため、1分間に数十リクエスト程度のWebアプリのホスティングなどに向くとしており、そのほかにも、DNSサーバ、プロキシサーバ、監視サーバなどcron系のジョブ処理、教育自習向けなどの用途に使えるのではないかとしている。
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