SWF形式のみで動画やアニメーションは再現できない

一部FlashをHTML5に変換するサービスを提供へ、クロック

2010/09/16

 株式会社CLOQUE.(クロック)は2010年9月16日、Flashで制作されたファイルをHTML5形式のHTMLファイルに変換できる技術「FL2HTML5(仮)」の開発に成功したと発表した。

 同社は、2009年3月に設立した会社で、Webサイトの制作やFlashのフレームワーク「Progression」に関するサービスなどを展開している。

 変換されたHTMLファイルは、iPhoneやiPadなどFlashをサポートしていないモバイル端末上でも閲覧可能になるという。FlashファイルのあるWebサイトと、HTML5に変換されたWebサイトの比較は、同社が公開した以下の動画から確認できる。



 Flashのファイルを解析し、その構成やボタン、リンクなどをHTML5形式のHTMLファイルと静止画像ファイルにて再現する。同社によると「動画やアニメーション、FLA形式のファイルは変換できない」という。

 また変換可能なFlashファイルは、Progressionを使用して基本的な作成方法を順守して制作されたものに限られるという。Progressionは、2007年に登場したFlash制作用のオープンソースフレームワーク。2010年にはバージョン4がリリースされ、Webサイト制作現場で広く普及している。

 具体的な変換の仕方は、「SWF形式のファイルをツールに読み込んでHTML形式のファイルで書き出すイメージになる予定だが、どのように提供するかはまだ決まっていない」という。「FL2HTML5(仮)」を使用した変換サービス/製品は、10月中にリリース予定。

(@IT編集部 平田修)

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