無償版のCitrix XenServerで仮想環境も

専用サーバのスペック増強とプラン改定、さくらインターネット

2010/12/01

 さくらインターネットは11月30日、自社の専用サーバレンタルサービスを12月9日に拡充すると発表した。プラン改定の内容は、サーバモデルのリニューアルと、サーバスペックの増強となる。同時に、利用できるサーバのOSプランも拡充し、仮想化ソフトウェアである「Citrix XenServer」の提供も開始する。

 サーバモデルおよびスペックの増強では、専用サーバの「ベーシック」「RAID」プラン、専用サーバ Platform Stで利用していた自社開発サーバのCPUを増強する。これまで、「Core 2 Duoモデル」「Xeonモデル」の2タイプを提供していたが、「マルチコアXeon」に統一する。

 標準搭載するメモリ容量の強化では、「DualCore Xeonモデル」で標準で搭載されるメモリ容量を従来の2Gbytesから4Gbytesに増強し、上位モデルとなる「QuadCore Xeonモデル」においては最大で16Gbytesまで拡張する。

 また、新たなOSプラン「Citrix XenServer 5.6」を追加し、無償版のCitrix XenServer 5.6を活用した仮想環境の構築ができるようにする。加えて、従来のOSプラン「Ubuntu 8.04」を「Ubuntu 10.04」にバージョンアップし、新たに同バージョンの64bit版も提供するという。

 新規顧客が利用料金を入金してから利用開始までの納期も、これまで入金確認後、5〜10営業日後だったが、プラン改定後は入金確認後5営業日に短縮する。

 改定後の詳しい仕様と料金は以下のとおり。

料金表 ※改定モデル・プランのみ表記

プラン名 ベーシック RAID
モデル名 DualCore Xeon QuadCore Xeon DualCore Xeon QuadCore Xeon
CPU Dual Core Xeon
E3110 3.0GHz
QuadCore Xeon
X3430 2.4GHz
Dual Core Xeon
E3110 3.0GHz
QuadCore Xeon
X3430 2.4GHz
メモリ 標準2Gbytes 標準4Gbytes 標準2Gbytes 標準4Gbytes
最大4Gbytes 最大16Gbytes 最大4Gbytes 最大16Gbytes
HDD 500Gbytes 500Gbytes 500Gbytes RAID1 500Gbytes RAID1
初期費用 7万9800円 10万9800円 9万9800円 12万8800円
月額料金 8800円 9800円 9800円 1万800円
表1 専用サーバ「ベーシック」「RAID」プラン ※10Mbps共有回線標準付帯(金額:税込み)

モデル名 DualCore Xeon DualCore Xeon
CPU Dual Core Xeon
E3110 3.0GHz
QuadCore Xeon
X3430 2.4GHz
メモリ 最大4Gbytes 最大4Gbytes
最大8Gbytes 最大16Gbytes
HDD 500Gbytes RAID1 500Gbytes RAID
初期費用 9万9800円 12万8800円
月額料金 1050円 2100円
表2 専用サーバ Platform Stサーバレンタルプラン(金額:税込み)

※OSプラン Citrix XenServer 5.6(無償版)は、下記サーバモデルが対象

専用サーバ「ベーシック」「RAID」プラン

  • Xeonモデル(改定前モデル)
  • DualCore Xeonモデル(改定後モデル)
  • QuadCore Xeonモデル(改定後モデル)

専用サーバ「アドバンスド」プラン

  • NEC Express5800 iR110a-1H(現行モデル)
  • Fujitsu RX100 S6 QuadCore Xeon(現行モデル)
  • Fujitsu RX200 S5 QuadCore Xeon 2CPU(現行モデル)
  • NEC Express5800 i110Rb-1h(新規提供終了モデル)
  • NEC Express5800 110Ri-1(新規提供終了モデル)
  • NEC Express5800 i120Ra-e1(新規提供終了モデル)

(@IT 編集部 河内典子)

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