ISOCが世界中のWebサイトやネットワーク事業者に呼びかけ

GoogleがメインサービスをIPv6化、6月8日はWorld IPv6 Day

2011/01/14

 Internet Society(ISOC)は1月12日、世界中のインターネットサービスが24時間IPv6対応を行うイベント「World IPv6 Day」を6月8日に実施すると発表した。ISOCは世界中のWebサイトやネットワーク事業者の参加を呼びかけている。米Google、米Facebook、米Yahoo、米Akamai Technologies、米Limelight Networksが参加を決めている。

 World IPv6 Dayの目的は、IPv4アドレスの枯渇に対応し、IPv6へ移行することの重要性を一般に広くアピールするとともに、世界規模でIPv6対応を実施した場合に発生する可能性のある問題を検証することにある。

 World IPv6 Dayは、協定世界時(UTC)の6月8日0:00から23:59に実施される。この間、参加Webサイト運営者はデュアルスタック(IPv4とIPv6の双方)で自社のサービスを行う。具体的にはIPv6対応のインターネット接続を確保し、WebサーバでIPv6を有効化するとともに、DNSのAAAAレコードに追加する。ISOCでは参加Webサイトのステータス・ダッシュボードを提供。参加サイトを告知するとともに、サイトのIPv6接続状況を表示するという。

 ネットワーク事業者の活動としては、自社のカスタマーサポート部門への周知、契約者に対する接続確認ツールの提供およびIPv6接続確認を奨励する通知などをISOCは勧めている。

 Googleはすでに、IPv6対応の検索サイトipv6.google.comを提供しているが、World IPv6 Dayにはwww.google.com、www.youtube.comといった最重要サイトをデュアルスタック化する。Facebookもwww.ipv6.facebook.comを提供開始済みだが、「World IPv6 Dayでは、われわれのサービスやユーザーに対するリスクを低く抑えながら、われわれのインフラとコードをより幅広く検証する」としている。AkamaiとLimelightは、コンテンツデリバリ事業者として、自社顧客サイトのIPv6化を実現する。

 IPv4アドレスは、アドレス配布の大元であるIANAでは今年第1四半期に在庫がなくなり、地域レジストリのレベルでも例えばAPNICの在庫は遅くとも第4四半期になくなると予想されている。日本のインターネットレジストリであるJPNICは、APNICの在庫からアドレスの分配を受けているため、 APNICにおける在庫枯渇は、すなわちJPNICにおける在庫枯渇ということになる。

(三木泉)

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