スケーラブルで、運用の手間を軽減

Amazonクラウドがメール送受信サービスを開始

2011/01/26

 米Amazon Web Serviciesは1月25日、メールの送受信をAPIやコマンドベースで行う「Amazon SES」(Simple Email Service)を発表した(日本語ブログ)。Amazon EC2ユーザーなら、1日2000通まで無料で利用できる。以降は1000通当たり0.1ドル。データ転送量は1GBまで無料で、それ以降は1GB当たり0.08〜0.15ドル(利用量が多いほど単価は安くなる)。送受信数の上限や、単位時間当たりの送信可能数は、利用状況に応じてスケールする。Amazon SESは、年間10億通のメールを送るAmazonのサイトで使われているスケーラブルなシステムをベースにしているという。

 これまでユーザーへのお知らせやメルマガ配信などは、送受信量や送信頻度が増えるに従ってシステム運用が難しくなり、専用ソフトウェアやサービスを導入して対応するのが一般的だった。メールを中継するISPのサーバは、スパム対策のために、メールをフィルタリングしていて、これが原因でスパムでないメールまでもが意図したアドレスに対して“不達”となるケースがある。Amazon SESを使うことで、こうした運用上の難しさを軽減できるという。送信量やバウンスして戻ったメールの数など、運用上の統計データもクエリで取得できる。

(@IT 西村賢)

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