テンプレートで構成作業を省力化

Amazon EC2の新機能、CloudFormationとは

2011/03/01

 米Amazon Web Servicesは2月25日、新機能「AWS CloudFormation」を提供開始した。これはAWSの各種サービスの利用をテンプレートとして記述することにより、順を追って1つ1つを設定する手間と時間を回避したり、同一構成を複製する作業を省力化したりできるというものだ。この機能の利用自体は無償。AWSの各種サービス利用料金だけがかかる。

 AWS CloudFormationでは、スクリプトを書いて、AWS Management Console、コマンドライン、あるいはAPIを通じて「CreateStack」をコールするだけで、このテンプレートに基づくリソース構成がAmazon EC2上に作成され、立ち上がる。

cloudformation01.jpg AWSのブログに掲載されているテンプレートの記述例(一部)

 テンプレートにはインスタンスのタイプ、AvailabilityZonesの指定、Elastic IP Addressの指定、RDS(Relattional Database Service)のデータベース名、ストレージ容量、セキュリティグループ、負荷分散グループとサイズなどを記述できる。必要とするリソースについてのみ記述すればよい。アカウント名やパスワードなどのパラメータも記述できる。

cloudformation02.jpg AWSの各種サービスを構成する面倒を省ける

 自分で書いたテンプレートをアップロードするだけでなく、テンプレートの置かれたURLを指定することもできる。AWS Management Consoleを使う場合、用意されているサンプル・テンプレートを選択し、パラメータなどの必要な修正を加えることができる。

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:

Server & Storage フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...